【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ41)

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私の手配書が″ONLY ALIVE″、生け捕りのみになってから約2年。

良くも悪くもたくさんのことが起こった。

私たちは他のルーキーが新世界へと動き始める中、その場の空気に流されて新世界へと向かうことなく機会を伺っていた。

船長が首謀者となって起こされた｢ロッキーポート事件｣で、4億の賞金首へとなり。

海軍本部に、海賊の切り抜いた心臓を100個送り付けた事によって船長は晴れて″12人の超新星の1人″から七武海の仲間入り。

そして私も参加していたとはいえ、ほとんど目立った事はしていなかったはずなのに……。

『なんで、3億になってるの……？』

ハートの海賊団の名前が世間で噂される度に、凄い勢いで釣り上がっていく懸賞金。

たった2年で3億だ。
普通なら有り得ない。
船長クラスの戦闘力も能力も低い私なのだが、……もしかしてこの悪魔の実のせいなのか。

ウミウミの実というのは悪魔の実の中でも特にレアな能力。水を操る能力者は他の悪魔の実の能力者にとっては相当手こずる相手だからか、政府にも危険視されている能力。

それだから、政府は早く私を始末したいのか。

それなら生け捕りのみなんて回りくどいことしないで、海軍なら殺すなり身体をバラバラにするなりするはず。

ほとんど考えられる案が消えていった中、消去法で考えられることはひとつしかない。
むしろ、これ以外に思いつくものがないのだけど。

｢行くぞ。｣

『はーい。』

今は船長の用事に付き合うのみ。
白い世界のみの空間。

いつものスニーカーではなく、黒の長いブーツに防寒グッズを備えたつなぎ。

真っ白な地面に足跡を残して、船長の後をついていく。

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