【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ35)

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断る理由もなかったため誘いを承諾するとすぐに彼らの仲間と顔を合わせ、初めて会ったにも関わらずすぐに仲良くなったのはペボ、ペンギン、シャチのお陰だろう。

『船長ー、タトゥー入れてくれませんか？』

寝不足全開クマ男ことトラファルガー･ロー。
さすがにタメ口はまずいかと、この男の船員になったため敬語に直したところドン引きされたのだが、段々慣れ始めたのだろう。私=敬語というイメージが付いた頃。

｢あぁ？……なんでだ？｣

外は極寒でも関わらず胸の開いた服を着て分厚すぎる医学書を読んでいる船長に声をかけると、案の定邪魔をされたからか若干2割増しで苛立っていた。

『船長も、ペンギンもみーんなタトゥー入れてるじゃないですか。』

｢あいつらはいいんだよ。｣

『ええ、私はダメだって言うんですか？』

｢もっと説得力のある理由があれば考えてやるよ。｣

船長は私の身体にタトゥーを入れるのは反対なのか、眉を顰めながら深く額に皺を寄せてこちらを睨んでいる。

普通なら、人をひと睨みしただけで殺せそうな鋭い視線。私だって身震いしてしまうのだが、これだけは譲れない。

絶対に背負いたいのだ。そしてあわよくば隠したい。

『……、私が前に暮らしていた国で起きた火事で負った大火傷を目立たなくしたいんです。』

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