【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ30)

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季節も巡り、ゴア王国から旅立って約1年。

いつも通り虎を狩ったり、熊を倒して食料にしたり、港にくる客船や商船に紛れ込んでお金を奪い取って。

それで各地を転々としていると、私の故郷がある東の海(イーストブルー)から遠く離れ、気付けば北の海(ノースブルー)にあるスワロー島まで来ていた。

『んー、それにしてもこの見た目が気持ち悪い実盗んできちゃったけどこれなんだろ？』

凍えるほど寒い極寒の地へと半袖短パンで降り立った私は、さっき乗ってきた商船に初めて見る珍しい実の入った箱を見つけたのだ。

青色のぐるぐると渦の巻いた実を宙に放り投げながら雪の積もった道をゆっくり歩く。

するとぐぅー、と腹が大きく鳴る。

『あーあ、お腹空いた。』

持ってきた実を食べちゃおうと1口大きく齧るとこの世と思えないくらい不味くて口から吐き出そうと地面へと顔を背けた瞬間。

｢あー！！？？｣

いきなりの叫び声で驚いて不味くて吐きそうだったゲテマズの実を飲み込んでしまった。

『んぐっ！…ああ！！』

ちょっと何すんのよ、と背後から大声を出したシロクマか着ぐるみかわからない物体に怒鳴りつけようと毛むくじゃらの胸ぐらを掴む。

『あんたのせいでゲテマズの実を食べちゃったじゃない！！どうしてくれんのよ！！』

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