【ONE PIECE】DEAD OR ALIVE (ページ21)

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｢ぎゃはははああ！！｣

下品な笑い声が空に木霊する。
隣で私の手首を握るエースは眉を顰めて鋭くブルージャムを睨む。

かく言う私も怒りが抑えられないまま、ただ空いた手を強く握りこぶしを作るだけ。

｢あいつらっ、サボのこと悪くいいやがって！！｣

ルフィも敵意を剥き出しにしてあいつらを睨むが、そのすぐ後にエースが鉄パイプを武器にブルージャムへと突っ込んでいく。

『エースっ！！』

一瞬エースに気をとられているうちに後ろへと引っ張られる身体。そして首筋にひんやりと当たる硬い感触。

｢離せっ！！このやろー！！｣

後ろにいたはずのルフィも私と同じように首筋に刃物を突き立てられ、身動きが取れない状態。

｢っ、ルフィ！A！！｣

ルフィの声を聞いて焦ったように振り返るエース。
そして後ろにいる海賊は不気味なほどの笑みを浮かべたまま｢まずはお前からだ…。｣と刀を握る手に力が込められる。

ピリッと焼けるような痛みが喉を襲う。
そして、ひんやりとする刀が離れたと思えば勢いよく私へと振り落とされる。

それを抵抗もせず、ただ見ることしか出来ない私。
あと数センチ…。

刀が風を切りすごい勢いでこちらへと牙をむく。
ああ、私の人生もここまでか。
だらんと手足から力を抜いて流れに身を任せよう、と目を閉じる。

｢っ、…Aに手を出すなーーーー！！！！｣

エースの怒り狂ったような怒鳴り声。
そして圧力なのかわからないが一瞬気を失いそうになるほど重くなる空気。

その瞬間、ばたばたとブルージャム以外の海賊は倒れていき、当然ながら私に刃物を向けていた男も口から泡を吹いていた。

ルフィと私は間一髪助かったのだが、ブルージャムのほうへとふと視線を向けると怯えたような何かを考えるような虚ろな目へと変わっていた。

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