僕達、女の子が苦手です１【BTS】 (ページ36)

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36.【元妻会】ページ36

HS「そういえば
言ってなかったっけ？
年に一回、
親父の元妻達が
集まる会があるんだよ」

ホソクオッパがソファーに座って
ネクタイを緩めながらそう言う。

え？聞いてないけど。

わたしが
オッパの近くに人1人分
距離を縮めると、
オッパは同じ距離の分、
私から離れる。

『聞いてないです』

HS「ごめん、でも今言ったから許して笑」

ホソクオッパは、
私と2人きりになると急に人見知りを
発揮する
他のオッパ達といるときは
私と話さないで、
オッパ達と楽しそうに絡む。

人懐っこくみえて、
意外に距離を図ろうとするのが
ホソクオッパだ。

HS「まぁ、俺たちの母さん、
つまり
俺とナムジュンとユンギヒョンと
ジンオッパの母親になるけど、
その母親と、
ジミンの母親と、
グクの母親と、
あと今の母親のAちゃんのお母さんが
集まって、ディナーするんだよ」

『…え？それおかしくないですか？』

HS「うん、だいぶおかしいよね、
普通じゃないと思うよ」

現在妻である私のお母さんは、
元妻達に包丁で刺されたりしないのだろうか

というか、
元妻会に現在の妻である私のお母さんは
参加してもいいものなのか

HS「心配してるようなことは起こらないよ笑
父さんはそのディナーには来ないし、
父さんの金使うだけ使って
いい物食べてやりましょうって会だから」

そ、そうなんだ。
いつの世も女は強いな、笑笑

HS「その日はちゃんとした格好にしてね？
父さんの別荘でディナーだから。」

世間からしたら、
私達家族は、
ずいぶんとおかしいということに、
改めて気づかされた。

年下のオッパ達は
アート、演劇、ダンスに華を咲かせて、
年上のオッパ達は
悠々と出世コース
そしてそのオッパ達は
極度の女子恐怖症で、
末っ子の私はそのオッパたちと
一つ屋根の下で暮らしていて、
おまけに元妻会なんてものがある。

なんなんだ、この家族は。

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