僕達、女の子が苦手です１【BTS】 (ページ28)

今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:1,089,239 hit

28. ページ28

経済学の授業が終わって、
帰ろうとしたら、
一台の高級車が私の隣にとまった。

窓から顔を出したのは、
ユンギオッパだった。

乗れ、と顎で言うので、
私は仕方なく車に乗った。

YG「ちょうど帰りだったから」

ちょうど同じ帰りの時間帯だったから、
迎えに来たって意味かな？

『…ありがとうございます、』

YG「そういえばお前って何の専攻？」

『経済です』

言った途端にオッパの顔が曇った。
そういえば、年上組は年下組に会社に関することはさせたくないって言ってたんだっけ

YG「…好きでやってんの？」

『そう、、ですね』

YG「今、間があったな。迷いがあんなら、
やめとけ。」

『将来的にはオッパ達みたいに、
お父さんの会社で働きたくて、』

YG「…お父さん、な。」

…まぁ、オッパ達と同じように、私はお父さんとは血が繋がってないけど。

.

.

.

YG「父親だってことを忘れてたわ」

『え？』

YG「俺にとっては社長でしかねーからな」

吐き捨てるみたいに言って、
あっという間に夜になった景色を
窓から眺めてオッパが言った。

いつも憎たらしくて、偉そうで、
ってイメージだったけど、
今隣にいるユンギオッパを見て、
私は私の心臓がどこにあるかはっきり
わかるくらいに、ぎゅってなった。

YG「好きなことあんなら全力でやれよ
絶対中途半端に捨てんな」

ユンギオッパの瞳はユラユラ揺れてたけど、
まっすぐ私を捉えてた。

私がなんて返そうか言い淀んでると、
車は家に着いた。

.