愛してる ページ47
*
「どうして……?」
「ん?」
「どうしてそんなに…(泣)…優しいの?」
「どうしてって…ヌナが好きだからだよ」
ボロボロと、綺麗な瞳から大粒の涙を惜しげも無く流して…
僕は頬に流れる涙をそっと指で拭う。
「そんなの…いつか消えてなくなるかもしれないじゃない」
「え…?」
「私なんか…こんな3つも年上で…キズもので……」
「ヌナ…」
「あなたは世界中にペンがたくさんいて…
そのペン達に、なんていうの?こんな私のこと、認めてくれるわけない」
「ヌナ、聞いて?」
「私なんかドンヘにふさわしくな」
ヌナの口からこれ以上自分卑下したり、哀れんだりする言葉を聞きたくなくて。
ヌナの唇を塞いだ。
肩を抱いて腰を引き寄せて、唇を包むように口付けたら息が出来なくて…
「んんっ…っはぁ」
やっと解放してあげると、乱れる呼吸にヌナは言葉をなくす。
「ヌナ…ヌナの好きなとこ、言ったよね?
優しくて可愛くてお料理が得意で…それからね。
ちょっと無謀なとこもあるけど…勇気があって、僕のことを守ってくれる。
傷付けられても、決してその人を悪く言わない、
相手の立場に立って物事を考えられる人」
「そんなことない……っ」
「そんなことあるの!なのに、ヌナが自分を否定しちゃったら
そんなヌナが好きな僕まで否定することになるんだよ?」
「どうしてドンヘが…」
「もしヌナが僕のペンや仕事のこととか、そういうことに不安を
持ってるとしたら、少しでもその不安を取り除けるように考えよう?」
「でも」
「僕は……もうヌナじゃないとダメみたいなんだ」
両手で頬を包んで…
そっとキスをして…
「朝起きるとヌナを思って、ご飯を食べるときも、歯を磨いてても
仕事に行く時でも、仕事中でも、早くヌナに会いたくてたまらなくて…
会って、一緒にいると楽しくて嬉しくて、ホッとして。
だけどドキドキして…帰る時は、淋しくて切なくて…帰りたくなくて…
出来る事なら、ヌナをちっちゃくしてポケットに入れてどこに行くにも
連れて行きたい。ずっと一緒にいたい」
ヌナの瞳から、後から後から溢れる涙。
その涙と一緒に、ヌナの不安も流してくれない?
「A……愛してる………」
*
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さくらこ(プロフ) - アインさん» こういう台詞、ドンヘだったら言いそうですよね?とにかく甘いドンヘですからw第3章もよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2013年6月2日 19時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - chocolat_aさん» チョコちゃんコメントありがとう〜♪続き、一気に更新します!楽しみにしてくれてありがとう! (2013年6月2日 11時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
chocolat_a(プロフ) - ヤバい!続き、気になるわ! (2013年6月2日 9時) (レス) id: 6ae4bfc78a (このIDを非表示/違反報告)
とぅぎ子(プロフ) - さくらこさん» 広島とか福岡とかにも来て欲しいですね(;_;) ユノユノチャミチャミ言いながらSJを想う今日この頃ですw イェソンさん生きてる〜??とか← (2013年5月31日 17時) (携帯から) (レス) id: 94d7744cc4 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - なあなシーwでしょ?思いそう、ていうか、言いそうwてか、言わせたいですw (2013年5月31日 10時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらこ | 作者ホームページ:http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時:2013年5月20日 21時