ヌナの匂い ページ16
*
「熱があるんじゃないの？」
「たいしたこと…」
ホントに、ついさっきまで熱があったことなんて忘れてたんだ。
だけど、おでこにヌナの掌を感じたら
急に思い出したみたいに身体が怠くなった。
「たいしたことないことないじゃない！」
ヌナは、今まで出したことないくらい大きな声を出した。
「大丈夫だって…」
「この前…雨に濡れたからね…？」
ヌナ知ってる？
今、ヌナ敬語じゃなくなってるんだよ。
僕の大好きな、鈴が鳴るみたいな可愛い声。
叱られてるのに、すごく嬉しいよ。
「こっち…来て！」
「ヌナ…？」
いつかみたいに、ヌナは僕を支えて、寝室へと向かった。
「ヌナ、ダメだよ…」
「いいから！病人はいうこと聞く！！」
「ハイ…」
僕は、ヌナの匂いが染み付いたベッドの上、ヌナのお布団をかけられて。
胸がドキドキしてもっと熱が出そうだなんて
そんなことを考えてたら知らないうちに眠ってたみたいで。
気が付いたらおでこには冷えピタが貼られてて
肩のすぐ横で眠ってるヌナの横顔…
頬に涙のあとが見えて、その涙を指でそっと撫でた。
「ヌナ…」
「ん…あ、ドンヘシ、起きましたか？」
「またぁ…」
「へ？」
「敬語になってる…」
まあいいや。ヌナに看病してもらえるならなんだって……
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 480人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらこ(プロフ) - アインさん» こういう台詞、ドンヘだったら言いそうですよね？とにかく甘いドンヘですからw第3章もよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ﾉ (2013年6月2日 19時) (
レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - chocolat_aさん» チョコちゃんコメントありがとう〜♪続き、一気に更新します！楽しみにしてくれてありがとう！ (2013年6月2日 11時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
chocolat_a(プロフ) - ヤバい！続き、気になるわ！ (2013年6月2日 9時) (レス) id: 6ae4bfc78a (このIDを非表示/違反報告)
とぅぎ子(プロフ) - さくらこさん» 広島とか福岡とかにも来て欲しいですね(;_;) ユノユノチャミチャミ言いながらSJを想う今日この頃ですw イェソンさん生きてる〜??とか← (2013年5月31日 17時) (携帯から) (レス) id: 94d7744cc4 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - なあなシーwでしょ？思いそう、ていうか、言いそうwてか、言わせたいですw (2013年5月31日 10時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年5月20日 21時
