僕のご主人さま〜Donghae〜Vol,2

同じ気持ち ページ13

*



「もうどうしていいかわからなくて…
とにかくデータを取り返さなきゃってそれだけだったんです」


あの男は、ヌナのストーカー。
このUSBに、僕とヌナの写真のデータが入ってるらしい。
ヌナは、それを取り戻すために危険を冒した……。

まさか、僕のために？


「どうしてすぐ警察に届けなかったの？
ていうか、僕に話してくれればよかったのに！」

「ダメよ！そんなことしたらドンヘシに迷惑が……」

「なんで迷惑…」

「だって、警察に言ったら訳も話さなきゃいけないし、
ドンヘシの写真や名前だって…そんなことできない…」

「どうして……あんな危険な目に遭ってまだそんなこと…
じゃあなんで電話くれたの？」


ヌナの瞳から、大きな涙の粒がこぼれた。


「それは…どうしていいかわからなくて…怖くて……
何度もボタン押そうとしてやめて…その時に間違えて押してしまって…
でも、すぐにやめたの。だって……」


自分がこんな目に遭ったっていうのにまだ人の心配なんかして…


「僕のため…？」


もしかして、少なからずキミも僕と同じ気持ちだって思ってもいい？

胸に熱いものが込み上げて
僕は抑えられなくなって、手を伸ばした。


ヌナは、ビクンとして一瞬身体を引いたけど…
それより、僕の手がヌナの頬を包むのが早かった……。


でも、僕の手が触れた瞬間
ヌナが驚いて僕の手を自分の手で包んだ。


「ドンヘシ…熱い…！」

「え……」



*

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