僕のご主人さま〜Donghae〜Vol,2

安堵 ページ11

*



「大丈夫、ただの脳しんとうです」

「脳しんとう…？」

「ええ、きっと、落ちたところが芝生だったから軽く済んだんでしょう。
ただ、あとは打撲が少し…様子を見るために今晩は入院させてください」

「入院ですか？」

「大事を取って…ですよ」


ホッとした…。
もしココに何かあったらどうしようかと思った…


今も、診察台の上でぐったりしてるココを残して診察室を出ると
廊下で待っていたドンヘシが心配そうに駆け寄ってくる。


「ヌナ！どうだった？」

「ドンヘシ…脳しんとうだって…」

「脳しんとう？ああ、よかった…」


ドンヘシの顔から不安な色が消え、安堵のため息が漏れる。


「ドンヘ、今日は入院させるから、明日迎えに来て」


診察室から出てきたドクターと軽く挨拶を交わすドンヘシ。
そのドンヘシをぼーっと見てる私。

また助けられちゃった…。


「僕もココに会っていい？」

「ああ、いいけど眠ってるよ」

「うん、見るだけでいいから」



優しい目をしてココを撫でるドンヘシ。


「ココ、偉かったな。オンニ守ったんだもんな。偉い偉い」


涙が出そう…
どうしてそんなに優しいの？

私、勘違いしそうだよ…

振り返ったドンヘシがニコッと笑って…

心臓が、止まるかと思った


「あ、あのっ！診察料を！」


ああ、なに焦ってるの……


「ああ、いいですよ。あとで全部こいつに請求するから」

「ヌナ、いいよ」

「そういうわけには！」

「こういう時は素直に甘えといていいんだよ」

「でも…」


結局、全部甘えてしまうことになってしまった…



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