106話 ページ7
『…なんの真似?』
「優しくするよ」
『会話しろ』
押し倒された挙句、馬乗りされて手首を抑えられ身動きが取れない。
ここからだと頭突きしようにも届かない。
『…タンマ、タンマ!』
私がタンマをかければ童磨は不機嫌そうに何?と聞いてくる。
『まず話し合おう、これ…より先に色々話すことがあるでしょ』
「俺もう我慢効かないんだけど」
『童磨はできる子!少しだから!ネ!』
童磨は渋々了承した。
「でも話が終わったら抱くからね」
逃がさない、とでも言うように童磨は私を見つめる。
私は俯きながら小さく返事をするしか出来なかった。
「どこ行ってたの?」
童磨は笑いつつ、真剣に聞いてきた。
『街の通りの家に閉じ込められてました』
私がそう答えると、童磨は目を見開く。
くそ、目がでかい。羨ましい。
「…そいつはどこの誰かな?俺が今すぐ殺すよ」
『あ、じゃあ今度一緒に殺しに行こ』
私がまさかそんなことを言うとは思わなかったらしく、童磨は面食らったようだ。
「…つらかったね」
そう言って童磨はまた私を抱きしめた。
私は泣きそうになったがぐっと堪えて童磨に質問する。
『なんであんなに怒ってたの』
「俺は優しいから怒らないぜ?」
なんの話をしてるんだい?と童磨は首を傾げる。
そして数秒考え込み、ああ!と手を打った。
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むるち(プロフ) - メグさん» 2年越しのお返事で申し訳ありません。応援ありがとうございます。よろしければ今後もお付き合い頂けますと幸いです。 (12月11日 13時) (レス) id: 5314d67d38 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - 初めまして。小説楽しく拝見させて頂きました。童磨好きなので、更新楽しみにしています。頑張って下さいね。 (2021年1月4日 17時) (レス) id: b24a442a0d (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - ぱふぇさん» コメントありがとうございます。童磨の格好良さに気づいて頂けて良かったです!ぱふぇ様のコメントを見て久々に更新致しました。これからもゆっくりではありますが更新していこうと思いますのでお付き合い頂けますと幸いです。 (2021年1月2日 11時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)
ぱふぇ - すごく面白いです!童磨ってこんなに格好良かったんだ…!まじ最高☆更新待ってますね〜o(^-^)o (2020年10月5日 21時) (レス) id: 00337bf9fd (このIDを非表示/違反報告)
むるち(プロフ) - 抹茶さん» 返信遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しいです!これからもどうぞよろしくお願いします! (2020年6月19日 22時) (レス) id: 3098e1ffea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むるち | 作成日時:2020年1月11日 23時