トリカブトの誓い【オリオンの刻印】 (ページ8)

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第7章ページ8

それからしばらく、イナズマジャパンのみんなと話をしていると、本選で戦うチームの抽選会が始まった。

私はワクワクしながら、大きなモニター画面を見た。

最初にカプセルから出てきたチームは、私達日本代表だった。

次にカプセルから出てくるチームが私達の初戦の相手だと思うと、ワクワクが止まらなかった。

次にカプセルから出てきたチームは、スペイン代表だった。

私はカプセルから出てきたチームを見た途端、一気に不安になってしまった。

初戦の相手が、優勝候補の一角であるあのスペインなのだ。

今の日本にスペインに勝てるほどの実力はまだない。

でも、決まってしまった以上やるしかないと思い、気持ちを切り替えたその時、思わぬ人達が現れた。

ｸﾗﾘｵ「その心意気だけは認めよう。」

A「…！」

ｸﾗﾘｵ「だが、私達スペイン代表が負けることは、万に一つもあり得ぬ。」

円「クラリオ！」

スペイン代表のクラリオ、ルーサー、ベルガモ、アロンソが現れたのだ。何故、この壮行会にいるのだろうと思っていると、

新「特別ゲストとして、私がお招きしたのですよ。」

稲「えっと…？」

剛「誰だ？」

一「…っ」

A「新条…！」

ギリカナンの側近の新条琢磨が現れた。

私は新条を睨んだ。

新「はじめまして、新条琢磨です。この度は世界サッカー大会の理事でもある、ギリカナン様の代理としてやって参りました。」

新条が挨拶をすると、監督がごまをするように、

趙「これはこれは新条さん。この度はこのような壮行会を開いていただき、感謝感激雨あられですよ♪」

と礼を言っていた。

すると新条は、監督のことは気にせずに一星君の方を向いて、話しかけていた。

新「やぁ、元気だったかい？一星君。」

明「知り合いなの？一星」

一「うん、彼はオリオン財団の理事長であるギリカナンの側近だよ。」

一星君がそう言うと、皆の顔が警戒をするような顔つきになった。

吹「やはり、世界サッカー協会とオリオン財団は裏で繋がっていたんだね。」

万「つまり、これはオリオンの息のかかったパーティーということか。」

一星君の様子を見た後、新条はホールのステージの上に立ち、オリオン財団について話し始めた。

新「では、皆さんにはここで改めてオリオン財団についてお伝えしたいと思います。」

そう言うと、モニター画面にはオリオン財団のマークが映し出された。