蜻蛉切とその夫婦刀 2 【創作刀剣女士】

あの本丸 ページ14

ーAsideー

私が限定一振鍛刀だったのは主様もご存知だと思います。

まだかと自らの神域で待機していた時、何かに引っ張られ、あの本丸に顕現しました。

貴｢.....私はA。太刀です。元の主に女性が多かった故、少々ほかの太刀より軽く細身です。よろしくお願いします｣

黒主(ブラック本丸の主)｢来たか！ふははははっ.....！｣

ご存知の通り、顕現する際は霊力が必要です。
そしてその霊力にも優劣があります。

あぁ、主様の霊力は最良だと思われます。

前任の霊力は、吐き気がするほど濁っていました。

そして本丸を案内されている時気付いたのです。

短刀の少なさ、そして





廊下や部屋に付いたおぞましい量の血、そして審神者部屋には謎の白濁。



その時でした。あの本丸がブラック本丸だと気付いたのは。


入手困難な刀はとても綺麗な状態でしたがそれ以外の刀は酷い状態でした。


例えば、ですか？



.....重症のまま出陣させられ何振か帰ってこない…という感じです。

必ず帰ってくると、そう誓ったのに。

ひどい時は部隊全員が折れてしまい、通達のみが届いた事もあります。







皆さんが命懸けで出陣しているのに.....

私は








私は前任の快楽の道具.....

夜伽を強いられていました。

唯一の刀剣女士でしたから。



その時、分かったことがあったのです。
























私が上手くやって機嫌を取れば、ほかの方々は折られないと。


私だけが我慢すれば.....

そうすれば誰にも危害が加わらないと気付いたのです。



























でも、その考えは甘かった。



ある日あの人間は.....










私以外の刀を全て刀解、もしくは一振残らず折っていたのです。

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