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ThirtyFour ページ37

『…何故サボり魔が生徒会にいる』

tn「頭だけはええんや……まったく、その頭を女を落とすことにしか使えへん奴なんや……やれば出来るはずなんやけどな」

手を黙々と動かしながら
困ったように語るトントン
うむ……トントンは学生の筈だが
ここまで大量の仕事があるとなると
不憫すぎると思う

私はトントンの横顔を見つめた
普通に男子高校生をしているのだろうが
何処か顔色が悪い

tn「?……どないしたん?」

『トントン……顔色が悪すぎる。仕事のし過ぎが毒なのは人間として理解しているだろう?』

tn「え……あ……そんなに悪うなっとる?」

何故か一瞬、目を見開いたが
すぐに普通の表情になったトントンは
困惑顔で私に問う
勿論、私は大きく頷く

em「よし……じゃあ私、委員会の仕事が終わったので手伝いますよ」

tn「え、エミさん、それは悪いわ……」

em「私、滅多にここで委員会の仕事はやらないですから、偶には頼ってください。それに、テスト明けの疲れも相まって相当顔色悪いトントンさんをほっとく程、私は悪魔ではありませんから」

トントンの目の前にあった紙の束を半分程取り
エーミールも作業に取りかかった
…私もやらなければ

『トントン、任せておけ。私も副委員長である以上、無理はさせないからな……そのうち、あの屑男も引っ張り出してやる』

tn「……お、おん、よろしゅう」

恐ろしいものを見た
というような表情のトントンと
視界の隅でこちらを見つめ
ニヤニヤしているグルッペンを放っておき
私も続きに取り掛かった



時々、先生もとい兄さんに話しかけられた

ni「…Aが生徒会に入るなんてなぁ」

『もし教師の権限が使えるのでしたら、私を退陣させて下さい』

ni「残念やけど、俺にはそんな権限あらへんのや……あったとしても、Aが生徒会におった方が助かるしなぁ」

チラッと先生を見れば
私の見終わった資料を見ていた
…仕事ぶりを早速評価されたらしい

ni「少ない生徒会メンバーでこの量はちと苦労しとったんや……サボり魔もおるし、トントンが潰れてまうわ」

……それはそうだが
そもそも生徒会にこの量の仕事が
回ってくること自体おかしいと思う
先生、そこを改善してくれ

ni「先生も応援しとるで。頑張ってな」

そう言ったかと思えば
何故か私の頭に軽く手を置いて
先生は生徒会室を出て行ってしまった

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(プロフ) - しおりんさん» 続編に行きますのでそこで書かせてもらいまっす! (2020年3月5日 19時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます!リクエスト…!大歓迎です!良いですね…書かせていただきます! (2020年3月5日 19時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - リクエストってOKですか???OKだったら泣いてるところを、見られた的なものを書いてほしいです。 (2020年3月5日 19時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - Twitter見たゼ!!!キラーン(*^-^) (2020年3月5日 19時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アルバートさん» 誰かと一緒にドイツ……いいですねぇ…私もチャンピョン帰りの車で一瞬で読みましたよ!ほんと、もう、tn可愛かった! (2020年1月28日 6時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2019年10月15日 3時

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