ThirtyThree ページ36
放課後
気配を消しつつ、生徒会室へと向かった
気配を消すのが得意な私には
容易なことで、特に問題はなかった
生徒会室へ行く途中
人集りがあるだろうかと考えていたが
特にその様子もない
朝の登校時の校門前とは打って変わり
静かな廊下だった
最上階の４階にある生徒会室へ
階段を上っていく
まるで魔王を倒しに行く勇者の気持ちだ
怠惰と緊張感が混ざっている
一際静かな４階の廊下
そこにある生徒会室に近づけば
小さく話し声が聞こえてきた
『失礼します……？先生？』
そこに居たのは私の担任の先生だった
確か……兄さんと呼ばれていたと思う
他にはグルッペンが先生と話しており
トントン、エーミールがソファに座り
黙々と仕事をしていた
ni「あぁ、言っとらんかったな。俺、生徒会顧問の教師なんやわ」
gr「お前が生徒会に入ることを話そうと思ってな」
『校長以外には言わないんじゃ無かったのか…』
gr「そう殺気立つな……兄さんは俺の知り合いだ。それに生徒会顧問という立場上、お前の事は知っとかなければいけんだろう」
まぁ確かに
それには私も納得し
それ以上話すこともないと思い
トントンの隣に腰を下ろした
tn「早速来てくれたんか…助かるわ」
『あぁ。何をすればいい』
tn「部活動の決算報告書、間違いがないか見てくれへん？去年のヤツなんやけど、これから部活動予算決めて生徒会総会で発表するんや」
そこそこ重要な書類である
……決算報告書？ちょっと待て
『決算報告書は……会計の仕事が主では？』
tn「アイツの仕事のミスがないか見て欲しいんや……あのアホ、よくガバるんや」
なるほど…仕事はしたのか
まぁ間違いがあったらそれまでだ
社会人になったら褒められたものではない
私は数字の並ぶ資料に目を通し
分厚いファイルにある部活動の資料と見比べ
間違いがないか一つ一つチェックする
『……おい、まだ序盤だが一つあったぞ』
tn「はぇ……知 っ て た」
em「さすが大先生ですね…」
苦笑いのエーミールと呆れた表情のトントン
悲しいかな
仲間内にミスがあることを確定されるとは
どれだけいつも仕事をぞんざいにしているのか
はっきりと分かるな
『……私が直しておこう』
tn「ええで、そんな甘やかさんといて。アイツにやらせな意味無いんや……オスマンの休む理由は聞いたけど、あの野郎はまた遊んでるんや…」
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斬(プロフ) - しおりんさん» 続編に行きますのでそこで書かせてもらいまっす！ (2020年3月5日 19時) (
レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます！リクエスト…！大歓迎です！良いですね…書かせていただきます！ (2020年3月5日 19時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - リクエストってOKですか???OKだったら泣いてるところを、見られた的なものを書いてほしいです。 (2020年3月5日 19時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - Twitter見たゼ!!!ｷﾗｰﾝ(*^-^) (2020年3月5日 19時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
斬(プロフ) - アルバートさん» 誰かと一緒にドイツ……いいですねぇ…私もチャンピョン帰りの車で一瞬で読みましたよ！ほんと、もう、tn可愛かった！ (2020年1月28日 6時) (レス) id: 72381179a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斬 x他1人 | 作成日時：2019年10月15日 3時
