玲王side ページ19
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燦々と降り注ぐ日光が照らす、“青の監獄”の一角。私が天日干しスペースと名付けているそこには、沢山の物干し竿が掛けられていた。
一旦洗濯カゴを下ろした御影くんに「ありがとう！」と感謝を伝え、私はもじもじしながら2人を見つめる。
「あとは干すだけ、なんだけど……2人とも、本当に時間は大丈夫なの？」
「！お、おう！全然大丈夫だから気にすんなよ」
断れや。
ぱっと顔を輝かせて時間に余裕があることをアピールしている御影くんには悪いが、正直要らない手伝いなんだよなぁ、これが。
ま、しょうがないか。
「ありがとう、御影くん、凪くん！」
「……ッああ！」
「ん、いいよ」
嬉しそうに破顔する御影くんと、冷静を装いながらも頬を赤らめている凪くん。
初心だなーという気持ちを抱きつつ、私は洗濯カゴに手を伸ばし、タオルを一枚ずつ干しにかかるのだった。
⭐︎
──御影玲王は、かの御影コーポレーションの御曹司である。幼少期から様々な芸事を嗜み、会社経営の技術やマナーなど様々なことを学んできた。
頭脳明晰、文武両道、仙才鬼才。
彼を表す言葉は色々とあるが、しかし、彼には一つの欠点があった。
それは、“不細工”ということである。
女性は彼を見ただけで失神し、例え財産や地位目当てですり寄って来た者たちすら逃げ出すような醜さ。
流石は親というべきか、御影玲王の両親はそんな彼を邪険に扱うことはしなかった。
が、それはそれとして、婚約者をあてがおうとしたが、候補の女性達が皆泣き出して拒否したために白紙となった記録はある。
玲王はその容貌から結婚も、恋人を作ることすら不可能だと思っていた。
──こんな自分達にも屈託の無い笑みを浮かべ、普通に話をすることができる少女に会うまでは。
胡桃沢A。ゆるふわウェーブの栗色の髪に大きな瞳。まろい肌は薄っすら桃色に色づき、ぷるりとした唇は小さく整っている。
“青の監獄”においてのマドンナ的存在であり、高嶺の花。誰もが不可侵領域と定めた彼女だったが、実際は普通の少女のように笑う学生であった。
だからこそ、玲王は彼女と話がしてみたかった。
Zチームの選手達がAの雑務を手伝いお礼をされたという噂を聞き、これなら彼女に話しかけられるのではないかと期待した。
実際、話しかけてみればまるで普通の少女のように無邪気な笑みを浮かべていたし、選手達を気遣う優しい性格も知ることができた。
ここまででも割と玲王の心臓はバックバクである。
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まったり団子 - ｳｯｳｯ･･･最高だ･･･特に糸師兄弟が揃いも揃って盛大に勘違いしてるのが･･･これからも読ませてください！お願いします！ (2月24日 20時) (
レス) id: f793216af5 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 結葉さん» ありがとうございますーー！🥹これからも応援してくれたら嬉しいです (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - あいらさん» 返信遅れて申し訳ないです😭冴はもうすぐ出てきたますので、是非お待ち下さい！ (12月13日 22時) (レス) id: df78d63940 (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 更新待ってます”！！！！！！！！ (10月12日 10時) (レス) @page31 id: 119a923417 (このIDを非表示/違反報告)
あいら - このお話が大好きです！早くカイザーやネス、冴に会ってメロメロにしてほしいです！ (10月12日 5時) (レス) @page32 id: 2148135a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずき | 作成日時：2023年1月29日 21時
