男だけ美醜逆転？いや、私レズビアンなんで問題ないです。

男女比300:1はないじゃろ ページ2

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ま、勿論私だってアンリちゃんを困らせたいわけじゃないし、プロジェクトの内容を聞いてから考えるかぁ。
私は唇を閉じ、アンリちゃんのプルプルの唇からこぼれる美声に聞き惚れ──


「──それで、”男子高校生300人を対象とした”プロジェクト、通称“ブルーロック”に私も関わることになったんだけど……」


「あ゛？？？？」


思いっきり低い声を出してしまった。その声にギョッとするアンリちゃん。
どうしたの！？などとかわゆく聞いてくるが、彼女は分かっていないのだ。
そう、そんなむさ苦しい男どもの巣窟にアンリちゃんがノコノコ向かって仕舞えば……


サッカー以外に娯楽のない監獄、思春期真っ盛りの男300人、そんな監獄に咲く一輪の花ことアンリちゃん──

な、何も起きないはずがねぇ！！！！というか男女比エッッグいわ！！！

このプロジェクトを発案した絵心という男は、おそらく性格がクソ程悪いに違いない。
こんなに可憐でお淑やかなアンリちゃんに課す仕事量じゃねぇだろうがよぉ……！！


私はまだ見ぬ絵心相手に、ギリィと奥歯を噛み締めた。多分、今の私の顔は般若と化しているだろう。


「………アンリちゃん」

「ん？なあに、Aちゃ──わひゃっ！？」


私はキラキラ煌めく笑顔を向けてくるアンリちゃんの肩を優しく掴み──そして、にっこりと笑った。


「私もそのプロジェクトに参加するわ」


恋する大学生、なめんなよ！！！！
クッソ自己中野郎の絵心め！！！！





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