思った以上に廃墟な寮 ページ11
着替え終わったボクは、オンボロ寮に向かっていた。
ユウはそこに住むことになったみたい。
けど、さっきからずっと歩いているのに、全くそれらしき建物が見当たらない。
この学園、広すぎでは？
そして足を動かすこと数十分。
『やっと着いた〜！！』
オンボロ寮は、なんて言うか思ってたよりオンボロ…いや、趣があった。
(はっ！
ここに通えば廃墟巡りが趣味のマレウス様にお会いできるかも！)
とりあえずドアをノックしてみたら、ユウがでてきた。
『こんにちは。ボクはAだよ！よろしく。ヒマだから遊びに来たんだ！』
「A？よろしく。今、オンボロ寮は掃除ができてなくて…ごめん。」
『大丈夫！綺麗になるまで掃除手伝うよ！』
「手伝ってくれるの！？ありがと！でも、なんで？」
『なんでって、なんで初対面なのに手伝ってくれるかってこと？』
「それもあるけど、なんでいきなり遊びに来たのかなぁと。」
『さあ？なんとなく？なんで手伝うかについては、下心があるから全然感謝してくれなくてもいいけどねっ！』
「下心…？」
『あ、言っとくけど君に惚れたとかじゃないから。ただ、好きな人の趣味が廃墟巡りで、ボクはその方に会うためにこの寮に入り浸ることにしたんだ。』
「男子校なのに？
君は男…だよね？」
この会話、デジャヴだww
『ユウにだけ本当のこと言っちゃうけどね、実はボク女の子だったんだ。』
「ええ！？」
驚いてる驚いてる。
『実は、赤ちゃんの頃呪いにかかっちゃってさ。』
「呪いかける側の趣味が…」
『なんでも、ホントは死の眠りにつく呪いだったけど、かくかくしかじかで性別変わっただけで済んだんだって。」
「えっ！？それ結構ヤバイ…でも、生きててよかった。」
『あと、ユウがここにひとりぼっちで可哀想だな〜って思ったのもあるけどね。』
「残念。実はひとりぼっちじゃないんだな〜」
『ええっ！？そうなんだ！』
「入学式の時の狸みたいなのが、かくかくしかじかで入学資格を得たから一緒にオンボロ寮に住んでるんだ。けど、魔法使えない人と炎しか出せないモンスターだから、色々大変だけどね。』
『そっか…頑張れ。……でも、ちょっとだけ…うらやましいかも。』
最後に小さく呟いた言葉は、2人の髪を揺らした風に掻き消されてしまった。
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茨の國のぼっち(プロフ) - もちたさん» わあっ！ありがとうございます！そう言ってくれると私も凄く嬉しいし、書くのが楽しくなります！これからも、のんびり更新がんばります！ (2021年1月13日 6時) (
レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
もちた - 凄く面白くて読むのが楽しいです！！！更新頑張ってください！！！ (2021年1月12日 19時) (レス) id: eac30fd62c (このIDを非表示/違反報告)
ねっこ - 茨の國のぼっちさん» やったあああ！楽しみにしてます！！ (2020年10月15日 17時) (レス) id: fe5ea8f0b9 (このIDを非表示/違反報告)
茨の國のぼっち - ねっこさん» うっそぉ！？こんな拙い文章を読んで頂いて、しかも好きだなんて！テスト終わったんで更新頑張ります！ (2020年10月14日 20時) (レス) id: 9a68fed22a (このIDを非表示/違反報告)
ねっこ - えっ！？この作品好きすぎてやばいです！！性格も私そっくりだし......(あ)もう更新めっっちゃ頑張ってくださいいいぃぃぃぃ！！！！ (2020年10月9日 16時) (レス) id: fe5ea8f0b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茨の國のぼっち | 作成日時：2020年10月3日 1時
