世界を駆ける天空の巫女

4話 再開 ページ5

気付かない間に結構な人数が集まってきていた。

しかし、肝心の守がまだ来ない…


と、思ったら。





勇気「円堂さん!!」

春香「!!」



扉の方を振り向けば、走ってきたのだろう、息が切れた守がいる。



…やっぱり、変わってない。



嬉しくなって今にも抱きつきたい気持ちを何とか抑える。

しかし、自然と顔がにやけていくのは止められない。





豪炎寺「今日はお前の方が遅かったな」

守「あはははー…思いっきり寝坊しちゃって…;;」


豪炎寺が守に近付き、守は苦笑いで返す。

更に、土方や武方勝が現れ、守は楽しそうだ。







豪炎寺「円堂!!意外な奴も来てるぞ」

ヒロト「やあ。円堂君」

守「!!ヒロト!!」


ヒロトが歩き出したので、後ろをそぉーっとついていく。



ヒロト「連絡をもらった時は驚いたけどね。…でも、雷門には君がいる。今度こそ、本当のサッカーが出来るんじゃないかと思ってね」


ヒロトの言葉に、円堂は嬉しそうに頷いた。



ヒロト「…もう二人いるんだ」

全「？」



…ここは僕の出る幕じゃないな。

背後から、頑張って出した邪悪な影を纏ったリュウジが来てるから。



闇野「なんだ？この不気味なオーラは…!!」

守「おいヒロト、アイツは？」


守が聞くと、リュウジは髪を指にくるくるっと巻きつけた。



リュウジ「(ﾌｯ 失敬だな。地球にはこんな言葉がある!!"男子三日会わざれば刮目してみよ"ってね！」

全「!!」


リュウジは、暗い雰囲気を一変、明るく笑う。


リュウジが言った台詞は、雷門イレブンがよく知るものだった。



壁山「そのフレーズ…」

栗松「分かったでヤンス!!」

染岡「レーゼ!?」

吹雪「エイリア学園・ジェミニストームのキャプテン…!!」



リュウジは両手を上げて苦笑いする。


リュウジ「やっだなーもう！それは宇宙人ネーム！俺には緑川リュウジってちゃんと名前があるんだから！」

武方「なーにが緑川だ!!学校壊しやがって!!みたいな!!?」


終始明るいリュウジに、武方勝が詰め寄った。



リュウジ「いやーほんと…色々諸々申し訳ない!!ここだけの話、結構頑張って宇宙人のキャラ作ってたんだよねぇ〜…;;」

風丸「まるで別人だ…」


みんなも信じられないというように口を開けていた。

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