ハーフタイム番外編 入れ替わり ページ14
※こちらは本編にて入り切らなかった読者様リクエスト「二十四歳のめと十四歳のめを入れ替える」に応えた番外編です。
つまり本編軸の若干柔らかめの十四歳東雲ちゃんと大人東雲ちゃんが登場し、
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『……あ、れ?』
自分の家じゃない部屋に、既視感を覚えた。
慌てて飛び起きる。まさかと思いながら部屋の中を見回した。
小さめのテーブル、ノートパソコン、シンプルな部屋には今乗っているベッドとせいぜいその二つくらいしか置いていない。
まさかと思って見下ろす。……ジャージだ。それも、
イナズマジャパンの時の。
「A? 起きてる?」
『わあっ』
「開けるわよー……って」
扉を開けた、……恐らくはイナズマジャパン時、中学生の秋と、目が合った。
お互いにポカンと数秒見つめ合う。
「……A、髪伸びた?」
「えっと……秋、僕もしかしたら」
.
『んー……』
ピリリリ、ピリリリ、と目覚まし時計らしい音が遠くから聞こえ、寝惚けながら音のするほうへ手を伸ばす。
昨日の練習は走ってばっかりで、ハードだったからな。今日も走り込みだろう。……キツいけど、やるしかない。
けれど中々見つからない。変だな、と思いつつも探していると、音が止んだ。
……え、今止めたの誰だ?
「おはよ、A」
『おは……え?』
守? にしては、少し声が低いような。
パチッと目が覚めて、声のしたほうを振り返る。
正しく守……か? いや、顔付きも体つきも、守よりずっと大きい。
「……へ?」
『あ、え、ちょ』
すぐそばに守の気配を感じて途端に恥ずかしくなった。
ベッドから飛び出ようとすると、ズボンの裾に足を引っ掛けて転がり落ちてしまう。
『つっ……え、あれ?』
着ていたのはいつものジャージではなかった。
パジャマ……だし、裾もゆったりしている。いつもより大きい。
そして隣に眠っていた大人の男の人は僕を見て「A」と呼んだ。
『あの……今何年か分かります?』
「え、えっと……××××年だけど……」
……ま、まさか。まさかまさか。
『『過去/未来の僕と、入れ替わってる……?』』
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杳覇(プロフ) - パティあすさん» わ〜いありがとう💓 読んでいただけて至福の極み……!! 更新停止していた作品とかも少しずつ動かしていきます👍 長い間応援ありがとう!! (2022年1月13日 20時) (レス) id: 72dc0f7804 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 白目黒口さん» ありがとう〜!! 小生意気で自信家で上から目線、そんなところは両親が優しく姉が生きてて甘やかしてくれたからこそ生まれたものなので、可愛いって言ってもらえてマジで飛び跳ねそうありがとね…!! ふふ、二人の行く末はしろくろにお任せします☺️ (2022年1月13日 20時) (レス) id: 72dc0f7804 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 完結おめでとう🎉 東雲ちゃんをまた見れて良かったです!素敵な作品をありがとうございました!長い間お疲れ様です。これからも他の作品で楽しませてもらおうと思います!無理せず頑張ってね! (2022年1月13日 19時) (レス) @page45 id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
白目黒口(プロフ) - 完結!!おめでとうございますー!!!雷門に入らなかった事によりどこか高嶺の花感のある東雲ちゃんも可愛かったです!こっちの二人もいつか結ばれるといいなぁ (2022年1月13日 19時) (レス) @page45 id: c29c1a0e83 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 星熊さん» ありがとう……!! 少しの間ですがまたお付き合いくださいm(_ _)m! 更新頑張るねー!! (2021年9月8日 19時) (レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杳覇 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時:2021年9月7日 11時