76話 あのときの雪辱戦 ページ40
『はーっ……これで、僕の25勝10敗だね!』
「やっぱりAは強いなあ……あ、そうだ!」
徐に立ち上がった守。
こちらを見下ろした守の顔が妙に自信満々で、なんだか嫌な予感がする。
「A。
『はい?』
「今度は止めてみせる!」
『!』
目を瞬かせた。
すぐに雷門と白鷺の試合前の話のことだと思い出し、ニヤリと笑って立ち上がる。
無理だ。守には、いや、
『何度やっても同じだぜ?』
「やってみなきゃ分からない!」
そう言うと思ってたよ。
フッと微笑んで、構えた。
辺りを爆風が包み込み、やがて炎へと変わる。
『
「はああああああ!!」
『!』
守の動き出しが、ワンテンポ早い。
まさか……でも、これが分かったところで止められるわけ──……。
「ゴッドハンド!!!!」
『……!!』
ドォン、という音は聞こえた。
辺りに砂埃が立ち込めていて、よく見えない。
が、その中から現れた守は……。
見事、ボールをガッチリとキャッチしていた。
『──っ』
「……やっぱり、な」
驚いて声も出ない僕を見て、守は不敵に笑う。
ボールを地面に置いて、得意げに両手を腰に当てた。
「
『……当たりだ。よく分かったね』
「そのシュートを一番受けてきたのは俺だからな!」
……そう。
普通の縦横回転がかけられたシュートは、空気抵抗からほんの僅かにスピードが落ちる。
GKっていうのは本当に反射神経を求められるポジションだから、選手が蹴る瞬間にタイミングを測って動く。
それは、GKの練習をすればするほど、無意識のうちに体に染みつくのだ。
僕は、それを利用した。
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杳覇(プロフ) - パティあすさん» パティあす様ーー!!あけましておめでとうございます!!あああ嬉しいです(T ^ T) 本年もどうぞ、天空の巫女をよろしくお願いします!! パティあす様も、今年一年、良い年になりますようにっ。 (2021年1月1日 16時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 新年明けましておめでとうございます!いつも更新楽しみにしております!今年も頑張ってください!杳覇さんにとって良い一年になりますように。 (2021年1月1日 15時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - ぴのさん» びのおおおありがとうーー!!あ、それねえ……ちょっとしっかり考えてます(笑) がんばるね!ありがとう!! (2020年11月9日 6時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 続編おめでとぉぉ!やっぱり円堂は東雲ちゃんに勝てないのね(笑)今世間諸々忙しいと思うけど、更新楽しみにしてます! (2020年11月9日 0時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 星熊さん» ドルーー!!ありがとーー!!頑張りますっ!! (2020年11月8日 20時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杳覇 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時:2020年11月8日 18時