53話 サッカーしようと思って ページ17
「Aさん、大丈夫ですか？ あいつは……」
『分かっている。それ以上言うな』
蓬莱との会話が耳に入ってくる。
私がこのチームで敵視されているのは当然だろう。
私は彼らのサッカーを、嬉々として奪っているんだから。
「話ってなんですか？」
夕日色に染まるグラウンドに、二つの影が伸びる。
私はわざととびっきりのスマイルを作って、Aさんに尋ねた。
『君とサッカーしようと思って』
……はあ？
思わず声に出しそうになった私を置いて、Aさんはトンッとボールを蹴ってくる。
『ほら、パス出して』
「……」
無言で蹴り返した。
明らかにやる気のないプレーなのに、Aさんはトラップすると、嬉しそうに「ナイスパス！」と微笑む。
……なんの気かは知らないが、今度はこちらの番だ。
「Aさんは、サッカー好きなんですよね？」
『ああ。大好きだ』
「なら、大人しくフィフスセクターに従っておいたほうがいいですよ」
転がってくるボールをヒュッとかかとに乗せ、蹴り上げて手のひらに乗せる。
「組織は偉大です。Aさん一人サッカー界から消すことだって、簡単なんですから」
『……』
Aさんが真面目な顔つきになる。
フッと笑ってボールを落とし、着地する前にシュート並みの力で打ち込んだ。
そのスピードの衝撃波で砂埃が舞い、ドォンッという打撃音のあとは何も見えなくなる。
少年サッカー界から退けば、Aさんはただ楽しくサッカーをしていればいい。
こんなところにいるのはやめて、さっさと帰るべき場所へ行ったらいい。
なのに……。
「……！」
『凄いボールだ。流石は�猊垢僚�神�瓩噺討个譴薪刑余�女』
砂埃の中から現れたAさんは、技を使った気配もないのにあっさりとボールをトラップしていて。
くっと歯噛みした私を見て、すっと目を瞑る。
『僕は、君に似ていた人を知ってるよ』
「……？」
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杳覇(プロフ) - パティあすさん» パティあす様ーー！！あけましておめでとうございます！！あああ嬉しいです(T ^ T) 本年もどうぞ、天空の巫女をよろしくお願いします！！ パティあす様も、今年一年、良い年になりますようにっ。 (2021年1月1日 16時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - 新年明けましておめでとうございます！いつも更新楽しみにしております！今年も頑張ってください！杳覇さんにとって良い一年になりますように。 (2021年1月1日 15時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - ぴのさん» びのおおおありがとうーー！！あ、それねえ……ちょっとしっかり考えてます(笑) がんばるね！ありがとう！！ (2020年11月9日 6時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 続編おめでとぉぉ！やっぱり円堂は東雲ちゃんに勝てないのね(笑)今世間諸々忙しいと思うけど、更新楽しみにしてます！ (2020年11月9日 0時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 星熊さん» ドルーー！！ありがとーー！！頑張りますっ！！ (2020年11月8日 20時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2020年11月8日 18時
