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509話 彼女を信じて ページ25

「──……な、に…?どう言う事だ」



流石に狼狽える鬼道。

豪炎寺は相変わらず、嬉しそうに微笑んでいる。



「言葉通りの意味だ」

「は…?じゃあ、さっきの怒鳴り声は?」

「どうやらAは、盗聴器を仕込まれている様だ。目で腕時計を見て、わざわざ俺に気付かせたからな」



そう。東雲は、豪炎寺に気付かせたいが為に、視線で豪炎寺を誘導し、その腕時計に気付かせた。

感情に流されず、冷静に物事を見る事の出来る豪炎寺だからこそ、東雲は信じて行動を起こした。


それだけで気付く豪炎寺も、半端なものではないと言えるが……。



「リアルタイムで聞かれている以上、ボロを出す訳には行かず、俺も演技せざるを得なかっただけだ。

そして、そんな合図をしてくるということは……」

「!」



全てのピースが繋がった。

鬼道の顔が、心底嬉しそうに綻ぶ。


やはり、東雲は裏切っていなかったのだ。



「但し、いつ何処から情報が漏れるか分からない。Aが外に出られているという事は、ガルシルドから余程信頼を得ているという事だ。

あいつがそこまでしてガルシルドの内部に探りこもうとしているのは、きっと何か訳がある。Aを信じて、あいつらにはこの事を内緒にしよう」

「……円堂にも、か?」

「ああ」



顔を見合わせる。ふっと笑い合った。

辛い決断だ。しかし、一人で背負う訳ではない。


豪炎寺と鬼道は、二人でその重い秘密を抱えて行くのだろう。







カタカタカタカタカタカタカタカタ。

中二とは思えないスピードで、パソコンに文字が打ち出されていく。


メールだろうか。東雲は、ガルシルドの新たな仮屋敷の自室で、パソコンを叩いていた。


ふと、部屋の監視カメラを見る。フッと笑った。



もうそれは、既に先日の映像をリピートで流す様に仕組んである。



そこへ、一本の電話が入った。

スマホを取り出し、耳に当てる。



『……僕だ。着いたか?今、そっちに作戦内容を送っといた』



一体誰であろうか。

東雲の瞳が、蒼く輝いている。



『決行は明日。頼んだぞ───涼香』


「──了解!」



東雲の協力者、高城(たかしろ)涼香(すずか)は、ニヤリと笑って、ホテルのソファへ腰掛けた。

祝!510話 裏切りの疑惑→←508話 朗報


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Vermut(プロフ) - サッカーバカさん» ふあああっ、ありがとうございます…!!頑張ります!! ですよね!一息くらい良いですよね!!凄く力になりました!ありがとうございました!! (2019年11月26日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - Vermutさん» ありゃ、そうだったんですか…!でも、いいんです、やりたい時に更新やってください!!!!一息ぐらいいいじゃないですか。何かあろうと、やりたいこと曲げちゃダメです!私は曲げられても鋼の精神で曲げ返しましたから笑 頑張ってください!!!! (2019年11月26日 17時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - サッカーバカさん» ふえっ…ありがとうございます……!!それとホント申し訳ありません……高校の事じゃなくて、更新再開を親に止められてるんです……私の書き方が紛らわしくてほんっとごめんなさい……。お気持ちは物凄く嬉しいです!!ありがとうございます!! (2019年11月26日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 受験校は自分が行きたいところへ!!!!!親に言ってやりなさい!「私が決めた学校だから、私が行くって決めた!親が行くわけでもない!自分の意思で行く!」って!私は、行きたい学校よりも、親に言われた学校に行ったので、Vermutさんは、行きたい学校へ! (2019年11月26日 17時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - ゆいチップスさん» ありがとうございます!帰還ですよおおようやく!! 受験勉強頑張ります!ありがとうございました!! (2019年10月27日 8時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Vermut | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/  
作成日時:2019年8月22日 9時

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