世界を駆ける天空の巫女 ４

136話 恋バナ ページ3

「……本当に大丈夫？重くない？」

『平気平気！元青き弾丸ですから！』

「……(それ、不良の二つ名じゃあ……);;」


結構な量の2リットルペットボトルを担ぎ、秋や春奈と談笑する。



女の子と話すのも、やはり楽しい。







「そ・れ・で！春香さん、最近の進展はどうなんですか？」

『進展？なんの？』


僕が首をかしげると、嬉々としていた春奈がｶﾞｸｯと肩を落とす。



「恋に決まってるじゃないですか！キャプテンとはどうなんですか？もしかして……キス以上の事、しました？」

『なっ…はあ!?す、すすする訳無いだろ!!中学生だぞまだぁ!!////』



…春奈の言葉に、キョドりまくった。

しかし、目を輝かせて見つめてくる二人に、何も話さないのは申し訳ない。



僕はゴホン、と咳払いし、空を仰いだ。



『……お泊まりまでなら、した////』

「「きゃあ！」」


『〜〜っ二人で同じベッドで寝ました!!////』

「「きゃあああ!!//」」


歓声を上げる二人。

僕は、真っ赤になった顔を誤魔化すように、また咳払いする。



『ち、違うぞ？変な、事は何一つ…してないからなっ！？//』

「……キャプテン、よく耐えましたね」



春奈が真面目な顔で恐ろしい事言ってるよ←









No side



春香が秋・春奈と出掛けて行った後、乃々美がお弁当を差し入れた。

それを見たリカは、目を細めて乃々美を見る。



「狙ってんな……"男心掴むんは胃袋を狙え"。誰を狙ってんのやー…？」

「純粋に応援してくれてるだけだろ？」

「いーや！怪しい！秋や春奈、おまけに春香まで買い出し行って、おらん時来てるんや！間違いあらへん！」


呆れる塔子を遮り、きっぱりと言い切ったリカ。



何故いつもより恋愛に心が向いているのか。それは……





「一之瀬がアメリカ行っちゃってから、ずっとその調子だな……」

「あぁ〜んダーリーン(泣)」

「はぁ……(呆)」



……という事である。

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