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Side of You
放課後、今日はさくちゃんが部活延長で
1人で帰ることになった。
何となく遠回りをして帰ろうと
ぼーっといつもと違う道を歩いてると
他の学校の人たちの声が聞こえてきた。
「…………野球、部？？」
目線の先のグラウンドには
一列に綺麗に並んでお辞儀するのが見える。
ありがとうございました、と野太い声が響く中
キャッチャーミットを抱えて
まっすぐ前を見つめる1人に、視線を奪われる。
「優斗くんだ……」
いつもの笑顔の柔らかさの面影もない
真剣な瞳は綺麗に澄んでいて
こんな表情もするんだって思わず息を呑む。
きゅうっ、と胸が締め付けられる感覚。
この前、帰っていく優斗くんの背中を見つめた時と
同じこの感覚に理由が付けられない。
後輩なのか、数人の背中をポンと叩いては
何か声を掛けて微笑む優斗くん。
目が離せなくてそのままでいると
チラッ、と一瞬だけ目が合う。
「っ…」
更に胸が鳴るのが分かる。
それに、身体の熱が全部顔に集まってくるような
そんな気がして。
慌てて目を逸らしてその場から離れようと
足を道の方向に戻すとさっきの挨拶くらいの
大きな声が届いた。
『Aちゃん…！！！！』
「っ、え、ちょ…！」
声が大きすぎる。
周りの歩いてる人たちも振り返ってる。
『待ってて！！！10ぷ……いや、5分！！！
5分でそっち行くから！！！』
「いや…あの、…？！」
手を目いっぱい広げて5分！！って
アピールすると部室らしき建物に彼は消えていく。
さっきまで尊敬の目を向けていた後輩くんたちも
彼女っすか〜？なんて笑いながら
優斗くんをからかって。
ちらちら私の方を見るから溜まったもんじゃない。
「ばか……」
でも、待ってるのも嫌じゃないって思うから
なんだか今日の私は変だ。
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はび - いつもドキドキしながら読ませてもらってます！！(T ^ T)応援しています！頑張ってくださいっ ！！ (2018年6月22日 23時) (
レス) id: 1a6434a690 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - ドキドキしながら読んでます(；＿；)これからも応援してます！ (2018年6月18日 23時) (レス) id: e8d9010515 (このIDを非表示/違反報告)
moema(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます！これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 0時) (レス) id: 43f5e476de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むう
| 作成日時：2018年4月25日 22時
