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Side of Ryuto
『ね、めっちゃ美味しそうでしょ？』
「うん！！！どれにしよっかな、すっごい迷う〜」
メニューとにらめっこしてる彼女は
んー、って難しい顔。
悩んでる姿にさえ可愛いと思う俺は
相当○○のことが好きだって我ながら呆れる。
こういう時、悩んでるのを頼んであげるのが
基本的男の立場の筋ってやつなんだろうけど
" 好きな物をお互いに共有したい " って
気持ちが昔から強い俺たちにそれは無縁だ。
きっと、提案したところで
" さくちゃんが好きな物を1口貰うのが楽しみなの "
なんて言われるのがオチな気がする。
『決まった？』
「………二択なの」
『じゃあ、また近いうちに来ようよ。
その時は俺が奢ってあげる』
「いいの？」
『うん』
「ふふ、じゃあ今日は安い方にしちゃおう」
『うわ優しくない』
「さくちゃんがその分優しいでしょ？(笑)」
『なんだそれ(笑)』
さりげなく次の約束が出来たことが嬉しいから
多少高いものを頼まれることになったって
全然気にならなかった。
暫くして運ばれて来たパンケーキ。
キラキラ目を輝かせる彼女を
パンケーキを撮る振りをしてカメラに収めてみる。
1口食べては美味しいって幸せそうに目を細めて
もぐもぐしてる口はリスみたいにいっぱいで
見てるだけで楽しい。
「さくちゃん、はい」
『え、』
「早くしないと私が食べちゃうよ？」
きっと小さい時からの癖。
何のためらいもなく彼女は俺に
パンケーキが刺さったフォークを向ける。
戸惑う俺に不思議そうな顔をして。
ほんとにそういうの、やめて欲しい。
けど、なんか悪い気ばっかりな訳でもなくて。
『…………美味しい』
「ふふ、でしょ？さくちゃんのも頂戴」
正直味なんて分かるわけもなかった。
ん、って口を開けて待ってる彼女に
心の中でため息をつきながらパンケーキを運ぶ。
間接キスとか、いろいろ意識しないの？
それとも嫌じゃないからしてくれるの？
色々巡っても意味無いことを頭に浮かべては
美味しいね、って笑う彼女にまたドキッとした。
「さくちゃん、今日楽しく……ない？」
『え？』
「………ここあんまり緩んでくれないから」
とん、と俺の頬の上で軽く彼女の指先が跳ねる。
そんなの楽しくない訳ないのに
ちょっと表情が固くなるのは緊張するからとか
恥ずかしくてダサい理由は言えない。
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はび - いつもドキドキしながら読ませてもらってます！！(T ^ T)応援しています！頑張ってくださいっ ！！ (2018年6月22日 23時) (
レス) id: 1a6434a690 (このIDを非表示/違反報告)
美波(プロフ) - ドキドキしながら読んでます(；＿；)これからも応援してます！ (2018年6月18日 23時) (レス) id: e8d9010515 (このIDを非表示/違反報告)
moema(プロフ) - いつもキュンキュンしながら見てます！これからも頑張ってください！ (2018年5月6日 0時) (レス) id: 43f5e476de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むう
| 作成日時：2018年4月25日 22時
