11.怖いもの知らず ページ11
.
レ「…行ってみよか」
レトくんはボソリとそう呟いた
反対に、キヨさんは驚いた顔を見せる
キ「マジで言ってる?ここが安全かなんて分からないじゃん」
レ「でも、避難所である警察署に1人も感染者がいないとも限らないんや
避難所に1人でも感染者がいたらどうなるか…分かるでしょ」
キ「クラスター…」
確かに避難所が絶対安全とも言い難い
キヨさんの不安な気持ちも分かるが、森には感染者はいなかったし洋館で時を過ごすのも悪くない気がする
牛「つーかこんなでけぇ洋館じゃ何人も住んでんじゃねぇの?
…てか、既に感染してたらこの中もゾンビだらけなんじゃ…」
ガ「多分、普通の金持ちの家じゃないんじゃないかなー
そんな金があったら周りの道をもっと開拓してると思うし
もう住んでないか、こんな森にあるって事は何か隠したい仕事をここでやってたか…」
レ「とりあえず入ってみようよ」
『そうだね、武器も手に入ったし…こんな事態だから色々行動してみたいです』
キ「…Aさんが言うなら。みんなの話聞いてても納得しちゃったし…」
私達は顔を見合わせて頷き、洋館の玄関へと向かった
手入れはされておらず、所々レンガが剥がれていたり窓ガラスが割れていたり。
佐々木さんと私は持っていた刃物でツタを切っていった。
ガ「ここかぁ」
レ「…よし、入るぞ」
実際に玄関に着くと、でかでかとした両開きのドアが構えていた
なぜか玄関にだけ運良くツタは茂っていなかった為、佐々木さんが先頭になってドアの中へと入った。
蝶番が錆びた音と共に開く扉は、いつ壊れてもおかしくないように思える。
肝心な中は────
『凄く、きれい…!』
牛「外とは全然違う…ずっと手入れされてたみたいだ」
レ「部屋数も多いね、人は…いないのかな」
きょろきょろと辺りを見渡していると、遅れて大きな扉がばたんと閉じた
キ「…なんかこういうのってさ」
ガ「俺もキヨと同じこと思ってたかもしれん」
キヨさんはその扉に近づき、取っ手を持った
そして思い切り力を入れて開こうとすると
キ「ふんっ…ぬ…!」
レ「…まさか?」
牛「…ちょいちょい、まさかそんな」
『開かないなんてことは…?』
キ「ある…かも。錆びてるって言うか鍵かかってる…」
キヨさんが扉を引っ張った時に手に浮き出た血管が彼の出した力を表していた
他の皆もそれを見ていたようで。
レ「しゃーない…とりあえずここ回って出る方法探そか…」
牛「となると、1人1人探索だよな」
レ「で、Aは誰かといた方がいいから──」
「「「「俺と、だよな…」」」」
.
253人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「キヨ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さんご(プロフ) - シャオランさん» わ〜!!嬉しいです😭この小説書いて良かったです!!ぜひぜひ何回も読んでやってください😌❤️コメントありがとうございました!! (2022年4月30日 19時) (レス) id: 435cdb899d (このIDを非表示/違反報告)
シャオラン(プロフ) - 今まで読んだ中で1番好きな小説です!もう1回読みたいと思わせるような小説で、画像などのクオリティが凄すぎてもうこれをゲームとしてプレイしたいとまでなりました!!素敵な小説ありがとうございます。 (2022年4月18日 17時) (レス) @page44 id: 3b3e01edc0 (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - にこりさん» 嬉しいですありがとうございます;−;画像頑張った甲斐がありました!他の作品も読んでくださってるとの事なので、これからも頑張ります! (2021年9月18日 12時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
にこり(プロフ) - こういうタイプの小説初めて読みました!画像とか凝ってて面白かったです。他の作品も読んでいます素敵な作品をありがとうございました! (2021年9月18日 8時) (レス) id: 77e29caa07 (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - sugarさん» ありがとうございます!楽しんでいただけたなら嬉しいです(*´ `*) (2021年9月3日 10時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ