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男子が去った後、清川くんはまた口を開いた
キヨ「んでさ、さっき言おうとしてたことなんだけど。
PS5当たった？」
周りに聞こえないように清川くんはそうつぶやく
『全然ダメ、清川くんは？』
「俺も」と言うように彼は首を横に振る
『そっかぁ…』
キヨ「どうせなら2人とも当たるのが1番だけど、もしどっちかだけならそん時は一緒にやろうぜ」
『うん…！そうだね！』
清川くんはニコニコしながら頷いた
そういえば、清川くんと私ってどうやって仲良くなったんだっけ──
.
.
確かこれは約2ヶ月前のこと
進級してすぐの4月。
私の周りは相変わらずのメンバーだった
去年仲良くなったメンバーのうちの数名が同じクラス。
仲良くなった、と言っても上辺だけで
ゲームの話はもちろん、少女漫画の話だってほとんどしない
彼女らはいい子達ばかりだけれど、誰も私の本性がオタクだと気がつくことも無く
取り繕った笑顔を疑うこともなかった
そんなとき
「…宮原さん、だよね」
偶然席が隣になった男子が話しかけてきたんだ
私は一瞬で彼が誰であるか分かった
みんながよく噂している
『清川くん…だっけ』
「うん、俺は清川。下の名前は拓哉っていう」
『清川くん、よろしくね。私は…宮原Aだよ』
学年のアイドルに話しかけられて、根は人見知りな私は足を震わせながら得意の笑顔を作った
「うれしいなー、宮原さんと隣とか」
清川くんは頬杖をつきながら私の方を見る
癖、なのだろうか
というか、やはり彼も他の男と変わらない
『はは、私も清川くんの隣とか光栄だなぁ』
途端に足の震えは収まり、笑顔が張り付く
「宮原さんさ」
『Aでいいよ』
「じゃあ、A」
『うん？』
この人すごい喋るじゃん、とか思いながら話を聞いていると
「ゲームとか好きっしょ」
『…え？』
「ついでいうと、刃牙とか聖闘士星矢とか漫画系も読んでる？」
清川くんは、ケラケラ笑いながらこそこそ声でそう言った
周りに聞こえないよう気を使ってくれているのだろうか
『なんでそれを──』
「やーっぱ隠れ仲間かぁ、
実は俺も、ゲームとか漫画大好き」
頬杖をついていた手をピースに変えて彼は笑う
『そ、そうなの…？』
「うん、宮原さん──じゃなくてAを電車で見かけたことがあってさぁ」
.
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さんご。(プロフ) - 花牟禮さん» わー！ありがとうございます！たくさんのお褒めの言葉嬉しすぎます；−；もう、ものすんごい糧になります！！なかなか更新できず申し訳ありませんがなるべく早く書きますのでこれからもよろしくお願いします！ (2021年9月1日 18時) (
レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
花牟禮(プロフ) - 初コメです♪各実況者さんの特徴が文字から伝わり、ついのめり込んでしまいます…やはり文才のある方は素敵ですね！愉しみを提供して頂いているのに此方には表現力がなく感謝をお伝えしきれず申し訳無いですが、少しでも糧になっていれば幸いです（><） (2021年9月1日 15時) (レス) id: 9856f2c98c (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - たまごアイスさん» 私自身、皆さんに設定がきちんと伝わっているか不安だったのでこのコメほんとに嬉しいです(><)更にお褒めの言葉までありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年8月4日 20時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
たまごアイス(プロフ) - コメント失礼します。 設定がすごく細かい上に恋愛要素もしっかりあって文章も分かりやすくて面白くて一気読みしてしまいました！更新楽しみにしています！ (2021年8月4日 15時) (レス) id: 84c9dfda6b (このIDを非表示/違反報告)
さんご。(プロフ) - いりやさん» ありがとうございます、、、！嬉しいです！^^私もこの小説は書くのすごく楽しいのでなるべく早く更新できるよう頑張ります！ (2021年8月3日 8時) (レス) id: 964fb42fef (このIDを非表示/違反報告)
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