#87 ページ41
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「まさか、お前…ッ！」
み「勘の優れない男にゃんね、今更気づいても遅いにゃ？
お前は自分の身体中に1度私の血液を取り込んでそれを薔薇に送り届けてるにゃ
だからこのイバラに私のシャボンを送り込めば…お前の血管中に気泡が入り込むことになるにゃん」
男は頭を抱えて苦しみ出す
…けれど、それに比例したようにグググッとみるくちゃんを巻き付けるイバラの力は強くなっていった
『みるくちゃん！！！』
み「まだ近づくにゃ！！油断しちゃダメにゃん！！
あと少しでこいつは……ぁ、あ……あ゛あ゛ッ！！」
ボトリ、と何かが宙から地に落ちる。
それは真っ赤な液体を撒き散らしていて
真っ白な素肌と可愛いチョコミント色のスカートを纏っていて。
みるくちゃんの下半身が。イバラに絞め落とされた、上半身と離れ離れになった下半身が。
み「あ……ぁぐ…ッ…ぃ、…もう、少しで…殺れ、る…」
「ふぅ…ぁあ゛あ゛ッ゛！！！苦しいッ…薔薇ちゃんが…枯れ、るぅ…あァ゛ッ！！」
「開花、させられて…よかったよ、薔薇、ちゃん…」
男がそう呟くと、いきいきとしていたイバラや薔薇が一気に茶色くなり朽ち
男諸共砂となって消えていった
イバラが消えると同時にみるくちゃんの上半身だけが私の目の前に落ちてくる
私は自分で自分の足を殴り、疲れを麻痺させながら何とかみるくちゃんの元まで辿り着いた
落ちてきた下半身と上半身はそれぞれから鮮明な血が流れでている
私はみるくちゃんに手を当て治癒を始めた
…けど、レベルがそこまで高くない私のMPはやはり回復も遅くて。
み「A…みるく、かっこよかった、にゃ…？」
『かっこよかったよ…！とっても…っ』
み「嘘、ついちゃっててごめんにゃあ…本当は、ゲホッ…南軍…なのにゃ」
吐血した血がみるくちゃんの顎を伝う
『喋っちゃダメだよ…っ、ごめんね、治癒遅くてごめん、でも…止血くらいには…っ』
み「泣くな、にゃあ…Aは笑ってるのが可愛いから…にゃ」
みるくちゃんは私の頬に手をそっと添えた
その手はもうほとんど体温を持ってなくて。
み「生き残るのにゃん…
みるくの分まで…勝って、幸せになる、の、…にゃ……」
みるくちゃんは小さくを口角を上げると
頬に添えていた手をバタン、と下ろした
『やだ！！死なないで…！！』
無常にも、彼女は私の腕の中でサラサラと砂のように消えていった
赤いハチマキだけがその場に残る
私の手についているみるくちゃんの血をボーッと見つめる
すると、その手からふわりとシャボン玉が1つ浮かんできた
私の、手から。
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さんご(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございます、、！Xの方に🗻視点のお話もあるのでよければぜひ！ (1月12日 0時) (
レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 凄い作品に出会えて感激です..!とんでもない文才ですね!凄く楽しく読むことができました。これからも頑張ってください( *´꒳`*) (1月5日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - なみのさん» 長編にもかかわらず最後まで読んでくださりありがとうございます☺︎楽しんでいただけたならなによりです！ (11月13日 1時) (レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
じゃーんえっちふん - みるくちゃあああああああん (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - とっても面白かったです！あまりにも作り込まれていて、感動しました・・・大好きです！！ (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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