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私の元に残されたのは、フジくんの青いハチマキだけ
温もりが残ったそれが彼が先程まで生きていたことを感じさせる
「キュ、キュゥ……」
『…え？』
耳元で突然聞こえた動物の声
パッと横を見るとコウモリがパタパタと飛んでいた
この子、フジくんの……？
でも彼は今死んで……アビリティだとしてもアイテムだとしても消えるはず、なのに。
『…あなたは、どうして…』
「キュッ、キュウ！」
色々な考えが頭をぐるぐると回る
……もしかして、でも、そんなことあるわけ……ない？
1つの案が、そんな事は無いと思いつつも頭の片隅にチラついた
その時、急にコウモリが私の陰に隠れる
物音がしてそちらを見ると、牛沢さんが荒い息を吐きながらこの場に戻ってきていた
牛「……フジは？」
『……これ、』
私はこの場に残された青いハチマキを手に取り、彼に見せる
全てを察したように俯く牛沢さんは、
いくら戦った相手でもフジくんに少し感情を抱いていたことを表していた。
私はフジくんが死んだ理由を口にすることは、しなかった
それを話すのも、それを聞く牛沢さんも耐えられないと思ったから。
あのバット男と相打ちでした。
って答えたら牛沢さんは腑に落ちないような顔をしながらも「そっか」と呟いた
でも1つ……気になることがあった。
『フジくんが言っていたんです』
私が夢で女の人に聞いた言葉と一言一句同じあの言葉。
それを言うと牛沢さんはそこまで驚くことなく答えを出した
牛「それ、チュートリアルで必ず流れる言葉なんだよ
2個目のやつは見たことねぇけど……
Aはもしかしたら飛ばしちまったのかもな、チュートリアル」
『あ……そう、でした』
……誰かに招待メールを送られて、その時ログインして……
授業中だったってのもあって画面を連打してチュートリアルらしきものを飛ばした記憶がある。
牛「とりあえず北軍の大将はやった、この場所も割れてるだろうし早く逃げ───「うちの大将やったのはテメェか？オラァ！！」
牛「チッ……めんどくせぇな、なんだよ……っ！」
牛沢さんの後ろに現れたのは
青いハチマキに“中将”と書かれた男だった
手には砲丸のようなものがある
「その女諸共やってやっからぁ！！大将の仇ィ！！」
牛「逃げろA……ッ！！また後で追いつくから！」
『は、はい！』
「追いつくのはこの男を殺った俺だから待っとけよなぁ！！」
私はその男の言葉を無視して建物の陰を抜けた
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さんご(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございます、、！Xの方に🗻視点のお話もあるのでよければぜひ！ (1月12日 0時) (
レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 凄い作品に出会えて感激です..!とんでもない文才ですね!凄く楽しく読むことができました。これからも頑張ってください( *´꒳`*) (1月5日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - なみのさん» 長編にもかかわらず最後まで読んでくださりありがとうございます☺︎楽しんでいただけたならなによりです！ (11月13日 1時) (レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
じゃーんえっちふん - みるくちゃあああああああん (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - とっても面白かったです！あまりにも作り込まれていて、感動しました・・・大好きです！！ (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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