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しばらく走ると、戦いの音は聞こえるもののそこまで戦場と化してない建物の陰を見つけた
牛「あそこで休むぞ」
『はぁ、っ……はぁ……はい！』
だいぶ疲れたけどあそこまでのあと少しの苦労だ
もう少し、もう少し走れば──────
「Aが居るの見たら、見逃せないなー」
『……ッ！！』
私達の前に空からストン、と人が降りてきた
牛沢さんと私は反射的に足を止める
目の前には、青いハチマキをなびかせたフジくんが立っていた。
フジ「ねぇA、これで俺らの戦いが最後になっちゃうね。寂しくない？」
『戦い、って……今までそんな』
フジ「忘れちゃダメだよ、俺はいつでもAの命を狙ってるんだから！」
そう言った刹那
フジくんは牙を見せ、目ではとても追えないスピードでこちらへ向かってくる
思わず目を瞑る……が、その牙が私の首にたつことは無かった
うっすら目を開けると
牛沢さんが息を切らしながら拳を握り、フジくんが頬を押えて地に倒れる姿があった
フジ「この速さに対応出来るんだ……さすがだね」
牛「はぁ……っ、クソ、こっちはお前と逆でAを守ることに命かけてっからな！」
『っ……牛沢、さん』
私もなんかしなきゃ、
あの時の光玉を出さなきゃ。
『なんで出ないの……っ』
フジ「でもお構いなくいかせてもらうよ！！」
牛「……ッ、A悪い、お前を巻き込めねぇから……！
フジ、俺を倒さない限りはAも殺れねえぞ！！」
牛沢さんは戦いながら徐々にここから離れた場所へと移る
フジ「あー……そういうことするなら早くうっしーも殺らないとね」
牛「お前にその名で呼ばれる義理は……ねぇっ！！」
見ているとフジくんが優勢に思う
やっぱり拳で戦うのは牛沢さんのアビリティと違うから…
私はただひたすら手の平に集中していた
足でまといに……なりたくない。
その時、空中で殺りあったものなのか
血がポタッと垂れてきた
『……きゃっ、』
フジ「！」
牛「……バカ野郎、……ッ、
牛沢さんの拳がフジくんにクリーンヒットする
フジくんがよろめくと同時に、後ろから声が聞こえてきた
「お嬢さん、1人？」
『え？』
フジ牛「……！！」
恐る恐る後ろを振り向くと
顔は笑っているものの手には血のついたバッドを握る男性が立っていた
ハチマキは……黄色。
「油断してると殺られるよ？」
ここは建物の陰で逃げようにも逃げ場が多くない
「俺みたいなやつにな！！」
私は願いを込めて手の平に力を込めた
どうか、あの光を
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さんご(プロフ) - いちご丸さん» ありがとうございます、、！Xの方に🗻視点のお話もあるのでよければぜひ！ (1月12日 0時) (
レス) id: 4c714dcc22 (このIDを非表示/違反報告)
いちご丸 - 凄い作品に出会えて感激です..!とんでもない文才ですね!凄く楽しく読むことができました。これからも頑張ってください( *´꒳`*) (1月5日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
さんご(プロフ) - なみのさん» 長編にもかかわらず最後まで読んでくださりありがとうございます☺︎楽しんでいただけたならなによりです！ (11月13日 1時) (レス) id: b4a1483ffc (このIDを非表示/違反報告)
じゃーんえっちふん - みるくちゃあああああああん (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - とっても面白かったです！あまりにも作り込まれていて、感動しました・・・大好きです！！ (10月15日 21時) (レス) @page49 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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