愚者の贈り物/原初のまじない ページ19
♡
「あんた、自分のパーソナルカラーとかわかる?」
「雑誌で見たやつだと多分ブルベ冬」
「はいバカ!」
「バッ……バカって言った!?また私のことバカって言ったわコイツ!」
「コイツって呼ぶな、『瀬名泉先輩』でしょ」
泉の持論としては。
メイクなんて好きに好きな色を塗ればいい。でもその色選び、色の置き方には確実に『正解』がある。一定の美的基準を満たすことを目的とする以上、『正解』から逸脱しないことを重要視すべきであって、その点Aの答えはバカ以外の何ものでもなかった。
「はぁ……近くのモールのコスメカウンター予約したから今週末行ってきて」
「アンタ私の予定無視しすぎでしょ。というかアンタがやってくれるんじゃないの?」
「は?ちゃんとした照明と道具がないと当てずっぽうになるし、こういうのはプロに任せるのが一番に決まってるでしょ?ついでに顔タイプも診断してきてもらって」
泉はやると決めたからには本気だった。
顔、メイクはこの診断結果を参考に詰めて行くとしよう。なら、次にすべきは……
「……?何よ」
「あんた運動経験は?」
「ないわよ。怪我したら嫌だもの」
「そう。残念だったねぇ」
「何が!?」
Aは姿勢が崩れがちである。
美しく正しい姿勢というのはそれだけで迫力を出し、そこにいるだけで劇的な華やかさがあるものなのだが……そもそも彼女は体幹が弱いように見えるし、そもそも体幹を鍛えるためのトレーニングをする体力すらないように見える。残念ながらその推測は当たっていた。
天下の瀬名泉からすればありえない話、彼女はまずトレーニングをするためのトレーニングが必要な様子。泉は虚弱な人間にでも出来そうなトレーニングメニューをメモ帳に書き連ねる。
……これが後に七種茨主導でES初のフィットネスアプリとしてリリースされる『あんさんぶるトレーニング!!』の原型である。
まさか自分がアプリの開発に携わる羽目になっているとは夢にも思っていないAは「ねぇそれどういう意味?私怪我するの?ねぇってば聞きなさいよアンタ」とものすごく嫌そうな顔をしていた。普段アイドル科の生徒の前では絶対にしない顔であった。
「また無視なのね?はぁーっありえない!ママが知ったらなんて言うんだろ」
「ママ?あんたの?」
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紅鮭(プロフ) - あやめさん» コメントありがとうございます!夢主を大好きと言っていただきとっても嬉しいです!趣味が合いますね🎶 星5取り次第更新再開しますので、どうか気長にお待ちください! (2月27日 21時) (
レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ - いつも楽しく読ませてもらってます!毒嶌ちゃんみたいな女の子大好きです!ママの感謝祭、応援してます!続きも楽しみに待ってます✨ (2月27日 19時) (
レス) id: 5659e626b3 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - koryiさん» 嬉しすぎるコメントにお気に入り登録までありがとうございますー!!これからもkoryiさんに面白いと思っていただけるように頑張ります🎀🤍 (2月17日 0時) (
レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
koryi(プロフ) - あの!すっごい面白いのでお気に入り登録させていただきました!これからも更新楽しみにしてます! (2月16日 20時) (
レス) id: 183499ceb2 (このIDを非表示/違反報告)
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