23話「得てしてくじとは平等である」 ページ23
「で、どう騙す？」
「はあー菓子食べたい」
「ゲームしようかな」
「人の話聞こう？？」
各々自分の世界に入っていきかけた国見と金田一にストップをかける。元々フリーダムな国見は輪をかけてフリーダムだが、面倒見のいい金田一がこうなると、もはや収拾はつかない。
「あーアレだ、各自適当に行こう」
「結論ざっつい」
「俺も金田一に賛成。はい話おしまい」
「まあいっか。部屋戻ろうかな」
「は？ ダメ」
「なんで！？」
部屋に戻ろうと立ち上がれば、国見に制され金田一に服の裾を掴まれる。金田一は無言である一点を指差した。
「なんでって、愚問だよ千冬ちゃん。及川さん提案の」
「及川が枕投げしてえんだってよ」
「岩ちゃん最後まで言わせて！！！」
となりで国見が「これ中学の頃から恒例なんだよね……」と呟いた。その顔面にはありありと【面倒くさい、眠い】と書かれている。逆に金田一は少しそわそわしているから、枕投げが楽しみだったんだろう。これ、私必要ないんじゃ……
「おっと堀田さん、逃げたそうな顔してるな？」
「花巻さん……」
「ダメだぜ、なんたってジュース奢りが掛かった枕投げなんだからな。マネージャーだって戦闘員なんだよ」
「松川さん……」
聞くところによると、チーム戦で最下位になった人達が分担して部員にジュースを奢るらしい。結構な大所帯なのでそれはキツイ……と顔が引きつる。
そう、奢られたければ生き延びるしかないのだ。
ライフは3つ。つまり、3回枕を当てられたらアウト。そしてライフがなくなっても戦っていた場合はその人のみが全員に奢り。トータルで倒した人数が1番少ないチームが奢りという、公正を喫したルールである。
ただでさえ、先程のガチな隠れんぼで負けているのだ。ここはひとつ、勝つしかないだろう。
「絶対に負けません…！」
「なに、下剋上カナ？？」
「いい度胸じゃん。ま、勝つのは花巻でも千冬ちゃんでもなくこの俺なんだけどね？？」
「アヒル口はすっこんでな！！！」
「なんだとこのクソピンク」
そして、厳正なるくじの結果。
私達3人は、同じチームとなった。
「……」
「……うん！ 頑張ってこ！！」
「……そうネ」
24話「だがやはり譲れないものがあるのだ」→←22話「恐怖に勝るとも劣らぬ」
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志織(プロフ) - ヒトさん» ホリミヤいいですよね！ハイキューを全面に押し出しつつ、ホリミヤ成分もそこはかとなく入れ込みたいと思います（笑）コメントありがとうございました！ (2019年12月4日 21時) (
レス) id: de7effe731 (このIDを非表示/違反報告)
ヒト - ホリミヤネタ最高です。 (2019年12月2日 21時) (レス) id: 3761af80f9 (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - 八重さん» コメントありがとうございます！ヒロインなら私も金田一かなと思いますが、国見は何となく自己主張強そうなのでああいう感じです（笑）私はギャグセンスがないのでは？と思っていたので、面白かったと言っていただけて何よりです！ (2019年8月7日 16時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
八重(プロフ) - 面白すぎてずっと笑ってたら姉に(･∀･)<ｳﾙｾｪェェェエエって言われましたどうしてくれるんですか？(謎) (2019年7月27日 13時) (レス) id: 9f24637045 (このIDを非表示/違反報告)
八重(プロフ) - いやぁー私思うんすけど、やっぱりヒロインは国見じゃなくて金田一だと思うんですよぉー(笑) (2019年7月27日 13時) (レス) id: 9f24637045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志織
| 作成日時：2018年4月7日 10時
