私と一緒にいてくれた恩人【太宰治】

第221話 阿呆 ページ29

｢もう無理学校行けない…不登校になるもん…どうせ治だけで殺せんせー殺れるでしょ…｣







首領執務室のソファに蹲り呻く。





もう皆からの私の印象は｢化け物｣だ。きっと







｢先生はそんなこさせませんよ｣



｢いきなり現れるの心臓に悪いのだけれど｣








ほら、顔上げて。と治に促され渋々と顔を上げる。







｢にゅやり。皆さんに嫌われるのがそんなに怖いんですね。安心してください、あの子達はそんな子達じゃありません｣





｢…………でも…｣




｢ほらA、でもとか言ってはだめだよ。皆を信じよう｣





プルルルル プルルルル


そこに誰かのスマホが鳴った。




僕だ、と治がその電話にでる。





｢ちょっとアンタら！？何勝手に帰ってんのよ！｣




正にキーンと鳴るようなデカい声でビッチ先生が言い放つ。





｢ガキ共から聞いたわ！アンタら異能力持ってるらしいじゃない！！！それが皆にバレたから帰るって！？アホらしっ！あのガキ共単細胞だか｣




｢言い過ぎだ、イリーナ。取り敢えず皆は興奮してるから普通に学校に来て欲しい…来れそうか？｣





｢烏間先生テライケメン。一生ついて行きます｣






烏間先生の問いかけに、面食いクソ女である私はコロッと学校に行く心を決めた

第222話 絆→←番外編 キスの日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す