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「ショータ」
山田は嬉しそうに雑誌を持ってきた。それなら読んだ。にべもなく返すが素直に受け取ると、屈託もなく笑ってくる
「Aちゃん、大快挙だぜ」
「…そうだな」
「目薬って、完全お前用じゃん」
「…違うだろ」
「個性因子利用して作ったんだと。粘膜用の塗り薬と口内炎用にパッチも作ってるらしいぜ」
いてぇもんな。頬を擦りながら、山田はそう言った
Aはよく、人の話を聞いてた。とびきり嫌なこと、地味に嫌なこと、ちょっと嫌なこと。色んな人から話を聞いては、毎日俺に話して聞かせた
集計して、口内炎とタンスの角に小指をぶつけるのが同率一位だとか言ってたっけ
魔道士にはなれたのか。口元が緩んだ気がした。山田がそれを見て笑うから、俺は誤魔化すように口を開く
「…一重、変わんねぇな」
「ああ、珍しいよな？最近の子は皆二重にしちまうから」
「…あいつは、あれが似合ってる」
「おいおい感傷的だなぁ〜どうしたんだよ？」
「別に」
一面に出た記事を一文字一文字じっくり読んで、でかく映っていた顔写真をそっと撫でた
「連絡先、持ってっけど」
「いらん」
「強情だぜ〜いつでも聞けよ？」
「個人情報だぞ。大切に保管しろよ」
「シヴィーね〜」
微笑んでいる顔が、柔かった。垂れた目元に落ちた黒子が印象的で、唇は薄くて赤い
愛しくて、年甲斐もなく心臓が高鳴った。乙女みたいで、思わず苦笑した
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William(プロフ) - わ~コメントありがとうございます(^^)あのお話は数年間懐で温めてた自信作だったのでそう言っていただけて嬉しいです。番外編、頑張って更新しますので楽しみにしていてくださいね。いつもありがとうございます。 (2020年5月24日 23時) (
レス) id: 3ee161ce59 (このIDを非表示/違反報告)
モンキーリボン(プロフ) - 相澤先生のお話で目を舐める話を最近読んですごく印象に残ってたから読んでみたんですが、同じ作者様だったんですね！！好きです！！ (2020年5月24日 23時) (レス) id: 8f61effecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：William | 作成日時：2020年5月23日 0時
