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第玖章・「神官さん」 ページ9

翌日。


「よっ! 何か今日、元気ないじゃん。お前、元気だけが取り柄なのに」


城の廊下の右側の壁に取り付けられている大きな窓から

晴れ渡った青空を眺めていると、神官さんに声をかけられた。


「もう・・・お昼ですね・・・」


神官さんの方には目を向けず、青空を眺めながらぽつりと呟く。


「お前、ほんとどうした?

 ・・・もしかして薬草が枯れたとか? 朝に薬草園に行くの忘れてたとか?」

「それはありえないですよ・・・私、もう見習いじゃないんです。

 宮廷薬剤師なんです。誤りは許せないんです・・・」


ため息混じりにそう答えた。


神官さんは二つの真紅の瞳でじっと私を見つめてくる。

そんなに今日の私は元気がなく見えるのか。


「あ、そう言えば・・・紅覇見てねぇか?」

「紅覇?・・・見てないですけど・・・何か紅覇に用事が?」


『紅覇』というワードが出てきてすぐさま反応する。

私に元気がなく見えるのは、『紅覇』のせい。


いつも私に対してだけ冷たいけど、強くて、格好良い紅覇。

弱々しいところなんて、見たことなかった。


なのに、昨日・・・泣いていた。


誰かの写真を両手に抱えて――

辛そうに、悲しそうに・・・

第拾章・「二人の関係」→←第捌章・『君』



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あぉぞら - すいません!紅覇くんの消してしまいました…。短編集書いてるので、良ければそちらを…!すいません!玲琉.さんの作品、大好きなんでこれからも読ませて頂きます! (2015年6月22日 1時) (携帯から) (レス) id: 0a5444ed6a (このIDを非表示/違反報告)
玲琉.(プロフ) - あぉぞらさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえてすごく嬉しいし励みになります・・・! あぉぞらさんの小説は時間があれば是非読ませて頂きます・・・! (2015年6月9日 18時) (レス) id: 7d3c1dd707 (このIDを非表示/違反報告)
あぉぞら - 私、小説の一気読みはしないんですが、この小説は面白すぎて一気読みしました!私も紅覇くんの小説かいてるので、良かったら見て下さい! (2015年6月9日 1時) (携帯から) (レス) id: 0a5444ed6a (このIDを非表示/違反報告)
もちづき。(プロフ) - 玲琉.さん» ひえええぇありがとう・・・!!発想力というか妄想りょ((ゲフンゲフン。うん!ちょっと息抜きとかに読ませてもらうね! (2014年12月29日 14時) (レス) id: 8ea19f9ae6 (このIDを非表示/違反報告)
玲琉.(プロフ) - もちづき。さん» 来てくれて有難うー!!!!つきちゃんは文才あると思うよ^^っていうか恋愛のシチュエーションとかの発想力がすごいと思う!この小説はマギ知らなくてもわかる内容だと思うよ・・・!多分・・・!良ければ全部読んでやってね()綺麗な文章とか何それ嬉しすぎ>< (2014年12月29日 14時) (レス) id: 754b0bfd10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玲琉. | 作成日時:2014年4月4日 18時

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