反乱者 ページ32
「お前のことは全て分かっている気でいた。だがお前って奴は予測不可能だな。」
バルボッサはスパロウと手を組み、自分の勝利を確信して上機嫌だった。
「俺はいい加減だ。いい加減な奴はいつもいい加減だと思って間違えない。本当に。寧ろ注意しなきゃいけないのはいいやつだ。完全に予測不能。偶に恐ろしく馬鹿な真似をやらかす。」
スパロウは近くにいたバルボッサの手下の一人を攻撃し出した。
それを合図にウィルや私にも残っていた手下達が攻撃を仕掛けてくる。
闘いに慣れていない私は飛んでくる武器を避けるのが何時もギリギリでひやっとする瞬間が多々あった。
月明かりに照らされて、骨に腐敗した皮膚がこびりついただけの”呪われた姿”となったバルボッサたちの姿に、一度は悲鳴を上げそうになった私だが直ぐに平静を取り戻すよう自分に言い聞かせた。
「ヴィクトリア！今助けに行く！」
ウィルが敵の剣を受けながら言う。
その額には薄く汗が浮かんでいた。
此処は一旗揚げて、信頼を絶対のものにしたいところだが状況は圧倒的に私の方が不利かに思われた。
そこで頭をフル回転させて考えを捻り出していると、あることを思い出した。
『弾は一発、火薬もない。』
提督がスパロウの持ち物を調べたとき言っていたことだ。
スパロウはしょっちゅう海に入ったりするから弾に火薬が無くても別に不思議じゃない。
でも、それはスパロウの場合であってこの時代の普通の銃には火薬が使われているんだ。
一か八か、私は迫ってくる海賊の肋骨辺りに向けて蒼炎をつけた弾丸をドレスに隠していた銃で撃った。
放った弾丸がスローモーションで見える。
蒼炎は少しづつ弾を熱していき、丁度敵の肋骨の中で爆発した。
成功だ。
海賊の入り組んだ麻かごのようになったあばら骨が、バラバラに砕けて行く。
「わぁー。あいつ結構大胆なことするな。」
スパロウがバルボッサの相手をしながら口笛を鳴らした。
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Caesar(プロフ) - ティコ。さん» 返信遅れて本当にすみません！！m(_ _)m面白いという御言葉すっごくありがたいです！！ありがとうございます！！！更新頑張りますね！ (2018年3月1日 19時) (
レス) id: 0b14e887c8 (このIDを非表示/違反報告)
ティコ。(プロフ) - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！あと、1つ質問なのですが、名前は固定ですか？ (2018年2月28日 12時) (レス) id: e878cfb355 (このIDを非表示/違反報告)
ダージリン(プロフ) - むらなかさん» 追記:本当にありがとうございます！ (2017年8月7日 21時) (レス) id: 85ba8e2866 (このIDを非表示/違反報告)
ダージリン(プロフ) - むらなかさん» あれ見たらファンになっちゃいますよね！その気持ち凄く共感できます！！ (2017年8月7日 19時) (レス) id: 85ba8e2866 (このIDを非表示/違反報告)
むらなか(プロフ) - 私もパイレーツファンでいつも楽しく読ませていただいてます。更新楽しみにしてます！笑笑 (2017年8月7日 17時) (レス) id: ce8b8b5d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダージリン x他1人 | 作成日時：2017年7月1日 15時
