ほわいとらんぺいじ。3

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樹 side









陸「樹…ごめんね、ほんとごめん…」



「…俺は大丈夫です、陸さんの方が辛かったと思うんで」



陸「痣できるまで肩掴むとか…ほんとごめん、」



「だから大丈夫ですって…」







陸さんの気が落ち着くまで肩の痛みを必死に我慢していたら、肩に手形がくっきりと浮かび上がってしまった。





どれだけ大丈夫、と言っても陸さんはひたすら謝ってきて。



数分前の陸さんとは大違い…別人のようだった。










それからはなるべく陸さんを怒らせないように努めた。



それでも何かしら陸さんの地雷を踏んでしまって、手首に手形の痣が出来たり痛みすら覚えるほど抱き潰されたりして。





別れを切り出したいと思ったこともあった。



でも…結局は俺も陸さんのことが好きで。





「樹、お願いだから何処にも行かないで」と弱々しく呟く陸さんを見てしまってからは…もう、陸さんの束縛が辛いとは思わなくなった。










…今日も帰ったら何かされるかな。



北人と話すな、って言われるのかな。





これから先どんどん陸さんの束縛が酷くなっていっても多分陸さんの傍を離れることはないんだろうな、と目の前の机を眺めながらそう考えていた。





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