ほわいとらんぺいじ。3

◇ ページ18

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北人 side









「健太さんってほんとに俺のこと好きですか？」



健「え…？」



「告白してきた時以来、健太さんの口から好きとか愛してるとか…そんな言葉出てきました？」



健「……………」



「もう分かんないです、俺…健太さんのこと好きかも、分かんない」







限界だった。



告白された時は素直に嬉しくて、メンバー以上の関係なるんだって思って。





それでも距離感はほとんど変わらなかった。



同棲してるわけでもないし、2人で出かけることも少なかった。





だから、分からなくなった。



俺はほんとにこの人と付き合っていて幸せなのか、自問自答を繰り返していた。







健「俺はちゃんと好きだよ、北人のこと」



「……ごめんなさい、別れましょう」



健「…………そっか、」







少しくらい、引き止めてほしかった。



きっと健太さんは俺のことを考えて何も反発してこなかったんだろうけど。










陸「ほーくちゃんっ、」



「っわ、！」



陸「あはっ、ビックリした？笑」



「…陸さんやめて下さいよ、心臓飛び出るかと思った笑」







椅子に座ってスマホも触らず下を向いていた俺の後ろから陸さんが両肩に勢い良く手を置いてきた。







陸「何か元気なさそうだけど…どうかした？」



「…いや、眠いなって思って」



陸「最近忙しいもんね、北ちゃんの出番になったら起こすからそれまで寝てていいよ」



「…ありがとうございます」







眠くないわけではないけど、こんなにも優しい人に嘘をついてしまった自分が嫌になった。





でも言えるわけない、健太さんとのことを思い出していたなんて。





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