ほわいとらんぺいじ。2

◇ ページ25

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壱馬 side









翔「ええよ〜」



「いや良くない」



翔「え、何で？？」



「逆に何で？」



翔「そんくらいまこっちゃんが壱馬のこと好きってことやで？ええことやん」



「ぜんっぜん良くないで？」



翔「まぁまぁ落ち着いて」



「いや俺今めっちゃ落ち着いとる、会社におる時よりめちゃめちゃ」







俺と翔吾がしばらくそんな会話を続けていると。



横に座っていた慎がぼそっとこう呟いた。







慎「…仲良いんですね、2人」







それは慎と翔吾もやろ。



…と言うわけはないが、慎が嫉妬してくれたと分かって少し嬉しさを隠し切れなかった。







翔「仲ええけどな、まこっちゃんが不安になる必要全くないで」



慎「…何でですか」



翔「やって壱馬、最近仕事中ふとした時ぼーっとしててさ？何考えよるんか聞いたら好きな人のこと、って…ほんまに相思相愛やなぁ」



「それ言わんでええやん…」



翔「これは言わなあかんやろ」







慎が不安になってるからってそんな恥ずかしいエピソードをわざわざ言わなくても…







慎「壱馬さん、俺のこと相当好きですね」



「…何や、悪いか」



慎「心臓に悪いですね」



「ならやめる」



慎「え、やです！やめないで！」



「…やって心臓に悪いんやろ？やめた方がええんとちゃう？」



慎「嫌です、俺も壱馬さんのこと好きなんでやめないで」







必死になって説得してくる慎が何だか可愛くて。





さっきまであんなに嫉妬の感情が渦巻いてたのに今は愛情しか湧いてこなくて。



…あー、俺相当こいつに溺れてんだな。





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