ほわいとらんぺいじ。2

◇ ページ13

･





北人 side









壱馬とずっと話してたのは、まぁ…樹にとっちゃ嫌だったかもしれないけど。





でもあんな言い方しなくて良くない！？



あんただの、うるさいだの、黙れだの…







陣「北ちゃん、大丈夫か？」



「…俺は大丈夫ですけどあいつは大丈夫じゃないんじゃないですか？頭いかれてますよ」



壱「樹戻ってきたら謝りよ？」



「何で？何で俺が謝らなきゃいけないの？俺何か悪いことした？」



壱「悪い…わけやないけど」



「じゃあいーじゃん、俺からは絶対に謝らない！」







子供っぽいのは自覚済み。



でもこう言っとかなきゃ自分の心は落ち着かなくて。









少ししてから樹が帰ってきた。







樹「…会議まだ始まってなかったんですね」



陣「まぁ、全員でやらな意味ないから」



樹「…そーですか」







それだけ言うと、どんどん椅子に座って俯いてる俺の方に近付いて来て。



終いにはそのまま抱きしめられた。





…は？



え？何やってんの？







樹「ごめんなさい…言い過ぎました」



「うるさい」



樹「怒ってますか、？」



「怒ってるよ」



樹「俺だって怒ってます、でもいつまで経っても喧嘩したままだとメンバーにも迷惑かけちゃうんで」



「…そんなの分かってるし」



樹「壱馬さんとずっと話してるとこ、黙って見てましたけど…俺いますからね？来週の日曜俺もオフなんで誘ってくれて良かったのに」







こいつは…ほんとに俺の心を動かすのが得意だ。



そんな弱々しい声出されたら許すしかなくなるじゃんか。





･

◇→←◇

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す