ほわいとらんぺいじ。

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慎 side









龍「まぁでも可能性の話じゃん？まこっちゃんなら大丈夫！」



昂「落ち込むなって！」



「…さっきと態度が違いすぎるし腹立つ」



拓「まぁまぁ、まこっちゃんの北人先輩を想う気持ちはちゃんと俺らには伝わってるからさ」



「それ本人に伝わらないと意味ないんだって」



拓「…伝わるように努力しましょうってことよ」







何か上手くまとめた！みたいな顔してるけど全然まとまってないし何なら怒りのバロメーターもっと上がったぞ？





結局そのまま午後の授業が始まってしまって、つまんない授業を適当に終えて今日もいつも通り校門に向かった。





俺は部活に入っていない。



興味がないし面倒だし。





でも北人先輩はバスケ部で、毎日遅くまで練習してる。



そんな先輩を出待ちするのが俺の日課となっていた。





とくに何かをするわけでもなく、ただぼーっと北人先輩のことを考えていたらいつの間にかお目当ての人が現れる…という時間の過ごし方。





多分8割か9割の人は「何やってんの？」って思うと思う。



俺だってたまに自分何してんだろ…とか思うことはあるけど、北人先輩に会えるなら自分の時間なんてどーだって良い。





…ほら、そんなこんなでもう北人先輩がきた。



今日はどんな反応してくれるかな。









「…北人先輩？」







校門の前に来たは良いけど、そのままぼーっと立ち竦んでいる先輩。



名前を呼んでも中々俺の方を向いてくれなくて。







「北人先輩！」







何回か先輩の名前を呼べば、やっと反応してくれた。





…なんか先輩疲れてる？



俺が最近ずっと出待ちしてるから嫌になっちゃったとか？






そんなの無理、耐えられない。





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