ほわいとらんぺいじ。

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山彰 side









海「あれ、やましょーさん帰んないんですか？」



「…ちょっとな」



海「俺も付き合いますよ」



「だ、大丈夫！！…今ちょっと1人でやりてーけぇごめんな？」



海「…はい、あんまり無理しないで下さいね？」



「おう」







海青が寂しそうにドアを開けて帰っていった。





無理はしなきゃいけない。



そうしないと俺がランペにいる意味が…







「っはぁ、……はぁ、っは…」







給水もせずにずっと踊り続けているとどんどん体力がなくなってきて。





酸素も吸えなくなってきて悪循環でしかない。



それでもやらなきゃいけない。





そう思って踊っているうちに後ろから倒れてしまった。







「っ、何で…！！」







何もかも分からなくなって涙が止まらなくなった。





こんなんじゃダメなのに…



何で俺は何もできないんだろ。









海「やましょーさん…今日はもうやめましょ？」



「っ、…な、んで…」



海「心配で戻ってきたら泣いてたから…」



「見るな、！！」



海「恋人の顔はずっと見ときたいもんでしょ」



「んだよそれ…」



海「さ、早く帰りましょ？…俺の家来ます？」



「…聞かんでも分かるじゃろ」



海「あは、ですね」







海青に腕を掴まれてそのままスタジオから出た。









海「やましょーさん、おいで」



「…っ、」



海「俺で良ければ話聞きますよ」



「……俺、もう無理かもしれん、何しても上手くいかん」







こんな言葉普段は絶対人の前で言えない。





でも今日は何か甘えたい気分で。



いつものおふざけ海青なら笑い飛ばしてくるんだろうけど今日はいつになく真剣な顔。





…っていっても今抱きしめられてるから顔は見えないけど。





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