ほわいとらんぺいじ。

◇ ページ34

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海青 side









樹「何でそんな不機嫌？」



「…不機嫌じゃない」



樹「いーや、顔が酷い」



「……うっせー全部お前のせいだわ」



樹「え？何て？」



「何でもない！…俺ここいるから樹は北人さんの所にでも行けば？」



樹「ちょ、待てって！」







川の中に入ろうとしたら樹に腕を掴まれて引き戻された。





何でこんなことしてくるわけ？



さっさと北人さんの所行きゃ良いのに。







樹「俺海青といたいんだけど」



「…さっきまで散々北人さんと遊んでたくせに今更何なの」



樹「え、？」



「そーやって後から言っとけば俺が許すとでも？…ざけんな」



樹「え、海青っ！」







樹に呼ばれたけどもう知らない。



俺はどーせ北人さん以下ですよーだ！！





そりゃ北人さんの方が可愛いし、樹より身体小さいし、甘え上手だし？



俺なんて樹の恋人だって名乗る資格すらない…









テントに戻って身体を拭こうと、メンバーやスタッフさんがうじゃうじゃいる場所まで戻ってきた時。







「…！？」







一番よく知ってる身体に後ろから抱きしめられた。







「何すんだよ！」



樹「ごめん、嫉妬してくれたの？」



「は？」



樹「…俺がいくら北人さんと仲良くしてても全然何も言ってこないから嫉妬しないのかと思ってた」



「するに決まってんだろバカ！」



樹「ごめん…でも何か嬉しい」







恥ず。



…こんな人がいっぱいいる所で男2人が何してんだよって感じ。





てかいくら筋肉モリモリの俺だって嫉妬ぐらいするからな？



この体格で乙女気質で悪かったな！





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