Daily youth. 2

・ ページ18

北人「あんね、ボールをこう持って、」



北人さんが私を包み込むようにして後ろから教えてくれる。




北人「それで、こう」



北人さんに補助をしてもらいながら放ったシュートは、綺麗に放物線を描いてゴールにストンと入った。





『わっ、すごい！やったあ！！』

北人「ふふっ、出来たね〜！」





北人さんにぎゅーと抱きつくと、北人さんも同じように抱き締め返してくれる。


こんなの、カップルだよ。(笑)






『ふふっ、たまにはこうやって息抜きしなきゃダメですよ』

北人「えっ？」

『あ！北人さんあれやりましょ！わんおんわん！私先攻で！』





行きますよー！なんて言いながら勝手に始める。

それに北人さんも応じるようにディフェンスをしてくれた。


未経験の私が、全国大会にも出場してた北人さんを抜くなんて絶対無理だけど、突破しようとしたら、
北人さんにぎゅっと抱きしめられて、ボールだけがその場をコロコロと離れていった。







北人「、、俺が不調だって聞いて連れ出してくれたの？」

『、、ううん、最近忙しいの知ってたし、』

北人「、、ありがとう」





私の嘘もきっとバレてるんだろうけど、北人さんは私を思いっきり抱きしめた。

相当、辛かったんだと思う。






『私は北人さんの歌、だいすきです。でも、たまには歌のこと忘れてもいいんですよ』

北人「、、うん、ありがとう、」

『へへっ』





北人さんは私を少し離して、両肩を掴みじっと見つめた。




北人「、、すっごい、すき。」

『うん、私もですよ？』

北人「、、うん。」





北人さんはそれだけ言って顔を近づけた。

この感覚知ってる、、この前と一緒、、。






『まって、！』

北人「、、いや？」

『いや、というか、その、ここ公共施設ですし、監視カメラとか、そのっ、、！』

北人 「じゃあ俺ん家いくよ」





まってやばい、言い訳間違えた。








北人さんの家は割と近くて、家に入った瞬間ぎゅっとバックハグをされた。

こんなの、ドキドキしない人いない、





北人「ねえ、俺本気だよ、？」

『、、うん、』

北人「ちゅーしたい」

『、、でもっ、』



次の言い訳は言わさないと言うように口を塞がれた。






(数時間後)

RIKU「北人、調子戻ったのは良かったけど、なんで樹と喧嘩してんの？」

壱馬「わかんないっす(笑)Aなんかしたんじゃないすか？(笑)」




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