05.迎えに来ました ページ10
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伊野尾先輩に渡されたチケットに書いてあった日付。
それは今日をさしていて。
‘4月28日 午後4時 大学の門の前に集合してね’
手書きで書かれた字、信用はできなかったけど来なくちゃいけない義務感を感じた私は、
一応、それなりの格好をしようとしたけど、
はりきってると思われるのは嫌だから、いつもとおなじようにパーカーを着てきた。
晴『用事があるとか珍しいね』
A「ごめん、」
晴『いいよいいよ、一人でちょーっと、ちょーっと寂しいけど。また明日ね！』
A「ばいばい！」
門の前で晴と別れ、そのまま少しだけ時間がたつのを待っていると。
私の前で足を止めた人が一人。ヘッドフォンを外してその人を見る。
どこかで見たことのあるパーカーに、やっぱり見たことのあるスニーカー。
きゅっとかぶられたキャップは色違いを今、かぶってる。
A「有岡先輩」
有岡「へへ、おまたせしちゃいました。」
A「え？」
有岡「門の前にいるってことは、バーベキューに行くって事でしょ？」
A「え？有岡先輩も？」
有岡「うん、ていうか俺、迎えに来たの」
A「は？どういう意味で...」
混乱している私の手をぎゅっと握る先輩。
意味がわからないまま、有岡先輩の後ろを歩いてる。
ヘッドフォンから漏れてくる音楽、そういえば有岡先輩もこのアーティストの曲聞いてるっていってたな、
っていうかそんなこと考えてる場合じゃなくて。
A「なんで有岡先輩が」
有岡「俺が迎えにいきたいって行ったからきちゃった」
ジャンジャンとヘッドフォンから流れる音楽と有岡先輩の声が混じる。
手を離そうと少し抵抗してみるけど、彼の手は私の手を掴んだまま離さない。
二人の足が止まった横断歩道。
ちらっと隣に並んだ先輩を見ると、彼はどこか遠くを見ていた。
A「伊野尾先輩、いるんですよね？」
有岡「いるよ？ あと圭人と光くんがいるんだけど...知ってる？」
A「ごめんなさい、知らないです」
有岡「やっぱり、でも今日は楽しんでいって！」
A「はい、」
赤から緑にかわったライト。
人ごみにまぎれて歩き出す。
少しだけ楽しみだと思ったのは有岡先輩がいるという安心感なのか、
それともただ単にバーベキューが楽しみだと思ったのかはわからないけど。
握られた手、少しだけ握り返してしまった。
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
