P04.わざと隣に座った日 ページ4
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岡本：「今日は3コマ目からしかはいってないよ」
八乙女：「まじかよ！」
そんなやり取りをしたのはほんの数分前。
今日、いつも通り授業があると思っていた俺は、いつもと同じ時間にキャンパスに足を踏み入れた。
でも、いつも一緒の3人は、電車にも駅にもいなくて。
4人のグループ、「なんでいないの」とメッセージを送れば返ってきたそれは
つらすぎる現実。
大学の近くに2コマもつぶせる場所なんてないし、かといって家に戻る時間もない。
しばらくキャンパスを歩き回った後、図書館があったことを思い出した俺は図書館に向かった。
そういえばこの前、参考書を探していたときに知らない女の子に話しかけられた。
「ダンスがんばってください」って言われたっけ。
...あんまり覚えてないや。
だってそこにはもう一人いたから。
どこかで見たことのある、やっぱり大きいパーカーに大きなリュック。大きなヘッドフォンは首にかけられていた。
...そう、じゃんけんで負けたあの日、俺の目を奪ったあの子がいた。
話しかけてきた子の腕を掴んで、すぐにどこかへ行ってしまったけど
一瞬、ほんの一瞬だけ交わった目線。
色素の薄い茶色い瞳に、確かに俺が映った。
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今日も会えるかな、なんて期待しながら図書館へ向かうけど、そんなに都合のいいことがあるわけないことはなんとなくわかってた。
自動ドアを潜り抜けて、なんのためらいもなく2階の雑誌コーナーへ向かう。
小説とか、参考書とか、今は読む気分にならなくて。
あまり読んだことのない雑誌を持って、1階へ戻ってスペースを探す。
利用客を増やすために、とそこら中に設置されたふわふわの2人がけのソファ。
どこでもいいやとあいているソファに腰を下ろそうとしたとき。
八乙女「いる...」
いくつか本棚をはさんだ向こう。
本棚からひょっこりととびだした大きなストラップには見覚えがあった。
そっと近づき、確かめるとそこにいたのはやっぱりあの時の子で。
近くにいる俺に全然気がつく気配が無いから、少し迷った後、俺は君の隣に座った。
甘い香り、あの時俺の鼻腔をくすぐった匂いがまた、香った。
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
