06.自惚れてるんです、実は ページ27
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八乙女「じゃ、またね、連絡する。」
A「はい、待ってます...」
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あんなこといわれて、落ちないやつがいる？
いや、絶対いないだろ...。
昼飯を６人で食べてたあの時。
携帯を見ていたのに特に理由はなかった。
斜め向かいに座るAちゃんをずっと見ているのはあまりにも気持ち悪いだろうし、
三人で楽しそうに話している雰囲気を壊したくなかったから、それくらいの理由。
なのに、彼女に負担をかけていたなんて、
気づかなかったし、そんな小さなことを気にかけてくれているなんてむしろ嬉しかった。
...ま、嬉しかったのはそれだけじゃないんだけど。
まさか、あんなふうに言われるなんて思ってもいなかった。
Aちゃんの中で俺はきっと、ただの先輩の一人に過ぎないんだろうなって。
なのになんだあれ。
俺と話す気しかなかったって...。
俺の機嫌をとるための嘘だったとしても、
俺にとってもったいなさすぎる言葉で。
その場にいることに耐えられなかった。
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八乙女「じゃ、じゃあ今度二人でご飯でもいこうよ」
A「え？」
八乙女「今日のはさ、いろいろ重なって話せなかっただけだしさ、ほら...二人だったら...誰もいないし」
生まれてからこの方、彼女なんかいたことのない俺。
女の子をどうやって誘えばいいかなんていう知識、持ち合わせてない。
こんなたじたじしてたら、ひかれるんだろうな。
情けない...。
八乙女「あ、いや、いやだったら全然いいんだけど...」
まったく返事が返ってこない。
ちらりと横を向き、彼女と目を合わせる。
A「迷惑じゃなかったら...」
八乙女「迷惑なわけないでしょ、俺から誘ってんだから」
A「じゃあ、お言葉に甘えて...」
八乙女「よし！じゃあきまりね」
ぎゅっと大きなパーカーの裾を握り締めて恥ずかしそうに地面を見つめるAちゃん。
そんな姿が愛おしいと思えてしまう俺は間違いなく、彼女に恋をしている。
そしてあわよくば、Aちゃんも俺のことが好きなんじゃないかって自惚れたりもしてる。
だってほら、
風が吹き、彼女の長い髪が揺れる。
その髪を耳にかけたときに見えた、
Aちゃんが、笑顔だったから。
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
