08.キラキラフィルター ページ14
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八乙女「Aちゃんは俺の一つ年下だっけ？」
A「えっと...はい、たぶん」
一つ目の信号で止まったとき、
なにを話せばいいのかわからなかった私に声をかけてくれた。
ハンドルを握りながら少しだけ私を見て話す先輩。
きゅっと腕まくりされた腕がかっこよく見える。
八乙女「Aちゃんは飲み物、何が好き？」
A「紅茶が好きです」
八乙女「へー、じゃあ紅茶買ってかえろっか。」
A「いいんですか？」
八乙女「全然おっけー、圭人も飲むだろうしいっぱい買って帰ろーっと」
話してみると意外と話しやすいもので。
でも少し、緊張してたり。
少しおしゃれしてこればよかった、なんてもう遅いかな。
せめてメイクもちゃんとしてこればよかった。
有岡先輩の隣に座っていたときには感じなかった緊張感に襲われる。
ミラーに映る私の顔は、全然可愛くない。
八乙女「ついたよー」
しばらくしてついたスーパー。
車から降りる。
八乙女「行こっか」
A「はい」
八乙女先輩の隣を歩くのはなんだか申し訳ない気持ちがあって、
少し後ろをついていくように歩く。
慣れた手つきでかごを取って、飲み物の陳列棚に向かう。
八乙女「好きなの選んでいいよ、紅茶だっけ？」
A「ありがとうございます、すいません、炭酸飲めなくて」
八乙女「いいよいいよ、全然気にしてないし」
遠慮がちに陳列棚から紅茶のペットボトルを取り、八乙女先輩の持つかごに入れる。
八乙女先輩も適当にジュースをかごに入れたみたい。
陳列棚に向かう先輩をちらりと横目で見れば、きゅんと高鳴る胸。
こんな感覚はじめてだ、なんてずっと先輩を見ていたら
八乙女「ん？どうしたの？」
A「いえ、なんでもないです、すいません」
八乙女「そう？じゃあレジいこっか」
ペットボトル、それも大きいものが数本入ったかごを重そうな表情一つ見せず、レジに持っていく。
きっと普通のことなのに、私の目にはフィルターをかけたかのようにキラキラして見える。
会計を終えて駐車場に向かえばそっとドアを開けてくれる。
なんで、こんなにかっこよくみえるんだろう。
きゅんと高鳴る胸は止まることを知らない。
普通に、普通に先輩と喋るけれどほんとはドキドキしてるのを悟られたくないだけ。
なんで、八乙女先輩だけ、ドキドキするんだろうね。
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☆とも☆(プロフ) - 初めまして、こんばんは。読むたびにきゅんきゅんしちゃってもうたまんないです(*´Д｀*)大好きなメンツが揃ったお話なので更新が楽しみです(^^)題名も過去形なのがどういう意味なのか、それも楽しみです(*^^*)次回更新も楽しみにしてます(*≧∀≦*) (2018年4月8日 23時) (
レス) id: 0a1f63184e (このIDを非表示/違反報告)
美香 - 初めまして！続き頑張って下さい！伊野尾ちゃんと光気になるー (2018年3月23日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美 - 最高に面白いです!!!ズッコケ3人組が出てくるところもいいですね(笑)これからも頑張ってください!更新めっちゃ楽しみに待ってます! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 7d06f3cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も も ◎ | 作成日時：2018年2月25日 20時
