私が悪役令嬢なのは解釈違いなんだけど【ωrωrd】【実/況/者】 (ページ8)

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sha ｢エーヴィヒ嬢は、好きなもの何かありますか？｣

『……本とかですかね、あとは着物など……』

sha ｢……着物？｣

『東洋の国にあるドレス、服のことです』

sha ｢へぇ！エーヴィヒ嬢物知りや……ですね！｣

トイフェル様の喋り方に違和感を感じる。

もしかして、この方……

『トイフェル様、もしかして敬語苦手ですか？』

sha ｢え！？そ、そんなわけないやん！！！……あ｣

『苦手なのですね』

日本でいう関西弁と呼ばれる方言に似た……というかそのまんまの言葉を話すトイフェル様。

方言(仮)で普段話していたのだろう。

『敬語取って話して大丈夫ですよ。私は特に気にしませんので』

sha ｢……え！ええの？｣

『はい、勿論です』

sha ｢じゃあ、エーヴィヒ嬢も敬語取ってや｣

『……え？』

sha ｢だから！敬語取って！俺、堅苦しいの苦手やねん｣

『……トイフェル様が良いのなら……敬語外すけど』

sha ｢そうそう！ついでに呼び方シャオロンでええから！｣

『は、はい……』

その後も話したが、シャオロン(様外してと言われた)は、素がだんだん見え始めて、よく煽る癖があることを知った。

そのあと、大人組のお茶会も終わり、トイフェル夫妻がシャオロンを迎えに来た。

シャオロンと私が敬語外して話しているのに驚いていたが、特に注意をするわけでもなく、優しく見守ってくださった。

そして、シャオロンは名残惜しそうにトイフェル夫妻と一緒に屋敷を後にした。

『…………シャオロンね』

シャオロンは攻略対象の一人で、ヒロインにベタ惚れする人の一人。

悪役令嬢との会話は学園が初めてだったはず……

私が″ここ″に来たことで原作が変わったのか、それとも″問題″が起こったのか…………

まぁとにかく、

『シャオロン、めっちゃ可愛いお顔だった……』

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